この大会での優勝経験を持つG大阪、C大阪、FC東京の3チームが同居したEグループは、第2節を終えた段階で混戦模様を呈している。勝点4で1位タイのG大阪に対して、FC東京は勝点3で3位。互いに勝利が欲しい一戦だ。
G大阪はリーグ前節・湘南戦で、守備陣のミスにつけ込まれて前半だけで4失点。リーグ戦ではいまだ勝利がない。その中で、ルヴァンカップの過去2試合は、常に現状のベストに近い顔ぶれをピッチに送り出し、勝利にこだわってきた。
リーグ戦へ勢いをつけるだけでなく、グループ首位通過に向けて勝利にこだわりたいFC東京戦ではあるが、ダニエル ポヤトス監督にとって悩みの種になりそうなのが、週末に再び中3日でリーグ次節・川崎F戦を控えていることだ。
湘南戦では鈴木 武蔵が前半終了間際に交代しており、そのコンディションは気がかり。また、宇佐美 貴史はリーグ次節・川崎F戦を復帰戦として視野に入れており、FC東京戦は回避することになるだろう。湘南戦で復帰したイッサム ジェバリについても、待望の加入後初ゴールをゲットするなど動きの良さを見せたが、負傷明けだけに温存の可能性もありそうで、1トップの人選が最大のポイントになる。
一方で、U-22日本代表の欧州遠征で刺激を得た山本 理仁や、U-21選手枠の中村 仁郎ら出番に飢えている若手もいる。FC東京戦は総力戦で臨むことになるだろう。
ただ、いかなる顔ぶれがピッチに立とうとも、チームとして解消すべき課題は明確だ。「1失点だったらゲームは壊れなかったと思うが、それが3失点、4失点となってくると厳しくなる」と湘南戦の前半を山本 悠樹は厳しく振り返ったが、守備陣のイージーミスがチームのリズムを崩している。ルヴァンカップでも、前節・C大阪戦は優位に試合を進めながら、三浦 弦太の痛恨のパスミスで先制点を献上。食野 亮太郎のゴールで辛うじて同点には持ち込んだが、指揮官の修正能力も問われる一戦になる。
一方のFC東京も、リーグ前節・鳥栖戦は終了間際にGKヤクブ スウォビィクが痛恨のミスを犯し、決勝点を献上している。「そのようなミスから失点して敗れたことは残念に思う」とアルベル監督も認めたが、G大阪と同様にミスからの立ち直りがポイントになるだろう。
ルヴァンカップにおいては、前節・京都戦を5-0で圧勝。その試合は連戦ではなく、リーグ戦のメンバーを中心に構成したが、今回は週末にホームでJ1第7節・湘南戦が控えている。アルベル監督もメンバー構成に頭を悩ませることになりそうだ。
ダニエル ポヤトス監督とアルベル監督はいずれもスペイン国籍の指揮官。互いに明確な哲学を持つ両監督の采配にも注目だ。
[ 文:下薗 昌記 ]
