勝点6で3位につけている湘南と勝点5で4位につけている川崎Fは、プライムステージ進出へどちらも勝利が必須。その上で、他会場の結果や他グループの結果が絡んでくる。
湘南はここ2シーズンで川崎Fと四度対戦し、2勝2分。毎回好ゲームを演じている。ウイングバックの畑 大雅も「個人として川崎F戦に対してはポジティブな気持ちが大きい」と話している。
「ウチの守備の仕方が川崎Fの攻撃にガツっとハマることも多い。やりたいサッカーが表現できる時間が多いイメージで、楽しみな一戦。山根(視来)選手や家長(昭博)選手という個人で目立てる選手がいるので、そういうところへの対応はしっかりしつつ、チームとして勝ちにもっていけたら」(畑)と、対戦に向けて鼻息を荒くする。
ただ、山口 智監督は「選手がそう思ってくれていることは良いことだと思いますし、相手からしたら“なにクソ”で来るところがあると思う。(過去の対戦を)戦い方の参考にはしますけど、人が違いますし、気候も時間も違うので、僕自身は相性が良いとか、近年の戦績が良いとかはまったく加味してない」と、フラットな気持ちで臨むようだ。
湘南は4月5日のBグループ第3節・清水戦(3○0)以降、2カ月以上もの間Jリーグ勢に勝てていない。プライムステージ進出うんぬんの前に、ずっと待たせてしまっているサポーターのために、ここで勝利を手にしなければならない。
ただ、勝たなければいけないのは川崎Fも同じだ。
全冠を目指して臨んだ今季だったが、ルヴァンカップはグループ最下位と黄色信号が灯っている。
リーグ戦でも例年に比べて成績が振るわない中、直近の明治安田J1第17節・広島戦は1-0で勝利。試合後、鬼木 達監督が「最後、苦しい中でも体を張って、失点ゼロで抑えたのも素晴らしい。それもある意味サッカーの一部。しっかりと評価しながら、自分たちらしく攻撃でサッカーを表現できるようにしていきたい」と話していたように、良い感触を持ってこの試合を迎えられそうだ。また、リーグ前半戦の振り返りを求められた指揮官は、「ケガ人などはあったが、それを抜きにしても、自分たちの目指すべきものをもう1回、見つめ直して戦っていかないといけない。それと同時に勝つこと。ここにもっともっとフォーカスしていきたい」とコメント。勝負によりこだわることを伝えた次の一戦で、それを体現できるか。
それぞれ勝たなければいけない理由がある中、望んだ結果を手にするのはどちらのチームか──。その上で、天命を待つしかない。
[ 文:舞野 隼大 ]
