広島とFC東京の対戦は、味の素スタジアムで行われた第1戦で広島が2-1とリードして終わったため、第2戦は広島が引き分け以上で勝ち上がることが決定し、FC東京が勝ち上がるには勝利がマスト。アウェイゴールルールは昨季から撤廃されているため、90分間を終えてFC東京が1点差のリードで終えれば延長戦に入ることになる。
広島は優位な立場でエディオンピースウイング広島に戻ってくるが、リードを守ろうという考え方をするチームではない。ミヒャエル スキッベ監督が第1戦後の記者会見で「FC東京は伸びているチームですし、オフェンスのところではすごく脅威を感じています。守備をもう一度強固にしないといけないと思うので、もう1回確認してやりたいと思います。その中で前からアグレッシブに行く形をやりたいと思います」とコメントしているとおり、しっかりとした守備を構築することは重要になるが、だからといって前からアグレッシブにボールを奪いにいくサッカーを変えることはないだろう。
複数得点を狙って試合に入るFC東京も、自分たちのサッカーを展開していくに違いない。ボールをしっかりと前へ運んで強力なアタッカー陣が躍動する形を作っていきたい。第1戦は序盤に広島のプレスを受けて失点を重ねた。その教訓をしっかりと生かしていきたいところだ。広島がマンツーマンで人を捕まえていくプレスを掛けていく中、FC東京の選手たちがどういう立ち位置を取ってボールを前へ運んでいくかは序盤の見どころになる。
お互いにゴールが生まれなくても、また早い段階でスコアが動けばなおさら、終盤はオープンな展開になってゴール前の攻防が多くなるはずだ。広島の中野 就斗が第1戦を振り返って「FC東京は前線の個が強い中で、個で負けてしまう場面も状況によってはありましたけど、全員が気を引き締めてやれたと思います」と話した攻防は、激しいやり合いになること必至だ。
FC東京側から見れば、ディエゴ オリヴェイラには荒木 隼人とのマッチアップで勝って危険な攻撃を展開する回数を増やすことを、俵積田 晃太には決定的なプレーを期待したいところ。第1戦ではトップ下でプレーした仲川 輝人に第2戦でどういう役割を託すのかも注目していきたいポイントになる。
広島側から見れば、前からのプレスをハメてショートカウンターを繰り出す回数を増やしていければ理想的な試合展開だ。自陣でブロックを形成する時間が長くなっても、常に相手にカウンターの脅威を与えながら試合を進めていきたいところ。最初から最後までアタッカーが鋭いプレーをできる状態にあることがカギになってくる。
[ 文:寺田 弘幸 ]
