ホーム・JIT リサイクルインク スタジアムで戦うことができる甲府はリーグ戦では開幕戦で勝利したものの、その後の5試合は1分4敗と勝つことができず、順位を降格圏の18位まで落とした。内容としては進化・前進が見られたものの、終盤での失点が続き、思うように勝点を積み上げられず。しかし、3月26日のルヴァンカップ1回戦はターンオーバーした中で、藤枝に2-1の勝利。90分に失点を喫したが、それまで2点のリードを保てたことが勝因となった。
約1月半ぶりとなる公式戦での勝利を挙げた流れを持続させ、その直後に行われたJ2第7節では札幌を1-0で下し、第8節のいわき戦も1-0で勝利。今季のリーグ戦における初の連勝を果たした。ただ、勢いがあるとはいえ、相手はJ1の首位であり、その壁は高い。大塚 真司監督は「町田のイメージはこれまでと変わらず、縦に速く、強い。ファーストボールで勝てればいいが、セカンドボールが大事になる。チームは結果が出ているので、苦しい時間があっても最後までチャレンジ&カバーを徹底して戦い続けたい」と話す。甲府はいわき戦から中3日、町田は直近のリーグ戦から中2日とコンディション調整に使える時間が異なるだけに、どんなメンバーで臨むのかが気になる点となる中、大塚 真司監督は「大枠は決まっているが……」と言葉を濁す。ポジションによってはケガ人が重なっており、連戦を強いられる選手が出る可能性は高い。指揮官の人選はポイントになりそうだ。
一方の町田はケガ人の情報があまり外に出てきていないが、5連戦の4試合目となるだけに甲府よりもコンディション調整が難しいと推測できる。しかし、すべてのタイトルを獲りにいく姿勢に変わりはないはずであり、そのためにJ1でもトップクラスの編成を組んでいる。ここ数試合のリーグ戦を見ても藤尾 翔太、白崎 凌兵、ミッチェル デュークといったスタメンで出てもおかしくない実力を持つ選手がサブスタートとなっていることが層の厚さを示している。ターンオーバーしたとしてもJ2の甲府に負けるわけにはいかないだろう。
黒田 剛監督は昨季のルヴァンカップ2回戦でJ3の北九州に2-1で勝利したあとの会見で「出場機会の少ない選手がメインで出ていたため、ギラギラした目つきをしていたし、この試合に懸ける意気込みがお互いに感じられたスタートになったかなという印象を受けている」と話している。今回もチャンスを与えられた選手たちが力を示し、勝利を奪いにいく。
J1の首位に立つ町田に、公式戦3連勝と流れをつかみ始めたJ2の甲府が挑む。甲府はどのようなチャレンジを見せてくれるだろうか。
[ 文:マツオ ジュン ]
