現在、2分6敗と8戦未勝利の町田にとっては、チャンピオンチームと戦うため、自然とモチベーションは最高潮に達するに違いない。ましてや6月19日を最後に、町田はホームで勝利がない。平日開催のスタジアムに駆けつけたサポーターのためにも、久しぶりの勝利を届けるラストチャンス。天皇杯王者との一戦を前にドゥドゥは、「難しい天皇杯を制した古巣との対戦は大きなモチベーションでしかない」と話した。
当初この試合が予定されていた10月16日に、甲府が天皇杯決勝を戦ったため、ホーム最終戦の日程変更を余儀なくされた町田は、期せずして準備期間が長くなった。その期間中、町田はチームとしての持ち味を思い出すためにも、「自分たちの強みにフォーカスしてきた」(奥山 政幸)。ボール保持に長けたチームである甲府に対して、入念に取り組んできた前線からのプレッシングがどこまで通用するか。町田にとっては、準備期間の成否が問われる試合になるだろう。
一方の甲府はJ1クラブを次々と撃破し、天皇杯を制したが、日常である明治安田J2では現在7連敗中。そのため、国内3大タイトル(J1、JリーグYBCルヴァンカップ、天皇杯)保持者の意地とプライドに懸けても、連敗を勝利で止めようと、意気揚々と敵地に乗り込んでくるに違いない。中9日の町田に対して、甲府は中2日と日程面のハンディは否めない。ただ、甲府には巧みなパスワークと柔軟なポジション取りで町田のプレッシングをいなした前回対戦での成功体験がある。連敗中といえども、必要以上に気負う必要はないかもしれない。
町田の未勝利街道と甲府の連敗街道。長いトンネルを抜け出すのは、果たしてどちらだ。
[ 文:郡司 聡 ]
