磐田は“静岡ダービー”が実現した2回戦でJ1清水を撃破。開始わずか20秒ほどでリードを許したものの、その後は終始ゲームをコントロールする。焦れずにボールをつなぎ続けて、後半に挙げた川﨑 一輝とリカルド グラッサの得点で逆転に成功し、6シーズンぶりのダービー勝利という最高の結末となった。
再びJ1クラブとの対戦になる3回戦で激突するのは、G大阪だ。ルヴァンカップで両チームが激突するのは2019シーズン以来6シーズンぶり。当時はグループステージで激突し、第1節は磐田がホームで勝利を収めたものの、アウェイでの第4節では1-4という大差で敗れた。
また、磐田はそこからG大阪に対して公式戦7戦未勝利。ヤマハで対戦した昨季の明治安田J1第36節では、磐田が2-3で迎えた後半アディショナルタイムに同点に追いついたが、その直後に勝ち越され、J1残留に向けて大きなダメージを負う敗戦となった。こういう事情を鑑みると、この一戦は近年募らせてきた悔しさを晴らすリベンジマッチとなる。
今季のJ2では失点が多かったところから直近2試合はクリーンシートを続けており、今季二度目の3連勝中。リーグ戦で一度も勝てなかった4月から一転して、5月に入ってからは4戦で3勝1分と完全復調を遂げている。大会は変わっても、好循環を継続していきたい。
ただ、この復調を後押しする存在となっていた渡邉 りょうがリーグ前節・いわき戦を欠場し、GK三浦 龍輝はいわき戦で前半に負傷交代。また、ルヴァンカップ2回戦で得点を決めた川﨑 一輝も別メニューでの調整が続いており、ケガ人が増えてきていることは懸念材料だ。
5月は今治から札幌という長距離移動を伴うリーグ連戦からスタート。そして、ここまで計4試合をこなし、さらに週末にはアウェイでのリーグ次節・徳島戦も控えている。
「選手たちの調子は見極めていきたい。選手の中にはケガまではいかない不調がある選手もいるし、出場時間が長い選手もいる。そういう選手を休ませたほうが良いのかというところを考えながら、スタッフと話しながら試合に出られる状態の選手を起用したい」とジョン ハッチンソン監督はコメントを残している。
対するG大阪は、先週末のJ1第17節で神戸に劇的な形で敗れてリーグ戦2連敗中。ただ、離脱していたウェルトンが神戸戦の終盤に途中出場して、今季公式戦初出場を果たした。強靭なフィジカルとスピードを兼ね備えるサイドアタッカーが戦線に帰ってきたことは明るい材料だろう。
ルヴァンカップでは1回戦でJ3高知を2-1で下し、延長戦までもつれ込んだ2回戦は94分に挙げたファン アラーノの先制点を守り切って、J2水戸から勝利を収めた。下位カテゴリーを相手に接戦を制して勝ち上がってきた地力があるのは間違いない。
その相手に、昨季と違う攻撃的なスタイルに変貌を遂げた磐田が真っ向勝負を挑むミッドウィークとなる。
[ 文:森 亮太 ]
