千葉はJリーグ元年の1993年から参加する“オリジナル10”でありながら、2009年の降格以降、16シーズンをJ2で戦い続けてきた。
プレーオフを戦うのは最多の6回目。それは、プレーオフで最も多く悔しい思いをしたクラブということでもあり、そのぶん昇格への思いは強い。
まず明治安田J1昇格プレーオフ準決勝に挑むにあたって、キャプテンの鈴木 大輔は言う。
「今季が始まったときから1試合にすべてを懸けるという思いでやってきたので、そこはまったく変わらず、決勝戦という気持ちを持って戦いたい」 一方、大宮は2017年を最後にJ1での戦いから遠ざかっている中、2年前にはJ3降格という屈辱も味わった。しかし、1年でJ2に返り咲くと、J2復帰1年目となった今季は自動昇格こそ逃したが、6位に入ってプレーオフに進出した。
副キャプテンの市原 吏音は言う。
「1年間積み上げてきたものをここでしっかりと出せればいいと思っていますし、自分たちはチャレンジャーなので、その気持ちは絶対に忘れずに戦っていきたい」 ただ、チャレンジャーであること、これまでの積み上げを大事にしていることは、千葉にも共通する。つまり、プレー、メンタルともにこれまでの戦い、すなわち、自分たちらしさをいかに表現できるかが勝敗を分けるポイントになりそうだ。
VARが導入される、引き分けなら年間順位で上位の千葉が勝ち上がる、一発勝負など、リーグ戦とは違うレギュレーションになるが、まずは両チームが自分たちの力をぶつけ合うことになるだろう。
勝てば天国、負ければ地獄。満員のフクダ電子アリーナで行われる一戦は、熱い戦いにならないはずがない。
[ 文:菊地 正典 ]
