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【J1:第17節 鹿島 vs 大分 レポート】選手交代でリズムを生み出した大分がアウェイで引き分けに追いつく。ペースダウンの鹿島は、先制点を守りきれずに勝ち点1。(05.07.18)

7月17日(日) 2005 J1リーグ戦 第17節
鹿島 1 - 1 大分 (18:30/カシマ/15,572人)
得点者:'39 岩政大樹(鹿島)、'62 西山哲平(大分)
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 鹿島アントラーズが1点をリードして折り返したハーフタイム。他会場の途中経過がアナウンスされはじめたが、カシマサッカースタジアムのサポーターは無反応だった。そんなものかと思っていたら、ガンバ大阪対清水エスパルスの経過が伝えられ、歓声が沸き上がった。清水がG大阪を1点リードしていた。

 今シーズン開幕以来、2位以下を大きく引き離して独走を続けてきた鹿島だが、リーグ戦再開後の4試合で2勝2敗と思うように勝ち点を伸ばせない状態が続き、2位のG大阪との勝ち点差は前節終了時に一気に4点差にまで縮まっていた。逃げる背中に、後続チームの足音が迫ってきているという事実を認識していたのだろう。
 勝ち点3がほしい鹿島は、大分トリニータを相手に見事な立ち上がりを見せる。鋭い出足で厳しいプレスを仕掛けて大分を追い込み、パスコースを限定。ミスを誘発させ続けた。大分は攻撃の糸口をカウンターに見いだしていたが、やはり厳しい戦いであることに変わりはなかった。
 鹿島にしてみれば攻めきれないもどかしさがあったが、トニーニョ セレーゾ監督がわざわざ個人を特定して「多くのチャンスを作りながら決められなかったということが残念な部分でもありますが、相手のキーパーも称えなくてはならない。かなりのファインセーブがあった」と賞賛。同じように皇甫官監督も「西川は若いんですが、いいセーブで助けてくれた」と評価した西川周作の活躍もあって、鹿島は前半の大半を無得点で過ごす。

 その直前にもフェルナンドのたたきつけるヘディングシュートをはじき出していた西川だが、このプレーで与えた39分のCKの場面で岩政大樹に蹴り込まれ、先制を許す。もともと鹿島の必勝パターンは先行逃げ切りであり、鹿島はここから落ちついて大分のカウンターをケアすればよかった。
「今日は1点目が重要だと思っていたので、それが取れたことでいけると思っていた」(鹿島・岩政)

 大分は、リーグ戦で4試合連続無得点中。鹿島の勝ち点3への期待は高まっていた。ところが試合は、後半に入ってから一変する。
「鹿島は後半に体力的に落ちたと思う」(大分・西山哲平)「後半きつかった。足が止まったという感じで、守備に回る時も全体が止まっている感じ。追加点が取れなかった」(鹿島・岩政)
 そうした試合展開の中、試合の流れを変えたのは選手交代だった。
 最初に交代のカードを切ったのは大分。55分にボランチの小森田友明に代えて梅田高志を投入。中盤に運動量をもたらす。疲労の蓄積もあったのか、鹿島は62分に散漫なプレーで西山に突破を許すとそのままミドルシュートを打たれる。DFに当たって微妙に角度を変えたこのシュートが鹿島のゴールネットを揺らした。ここから鹿島は矢継ぎ早に選手交代。74分から81分にかけて3人をピッチに送り出した。しかしこの交代の采配は試合の流れを変えるまでには至らず。

 一方の大分は76分にはボランチの川田和宏からFWの高松大樹へと交代。ワンボランチにして高松をトップ下に入れた。
「マグノとドドが走っていて、守備の意識を大樹(高松)に持たせようと思った。また、後ろから出て行く動きを指示した」(皇甫官監督)
 運動量の低下と大分のシステム変更が相乗効果を生み出し、試合の流れは大きく大分に傾いた。決定機連発の大分に対し鹿島は防戦一方。「後半に関してはいただけなかった。我々らしいものが出なかったのではないかと思います」(トニーニョ セレーゾ監督)

 前半と後半とで大きく流れの変わった試合は、結局ドローで決着。「後半のできを考えれば、この結果に満足しなければならない。ただし大分の順位を考えれば、もっといい結果が求められたのではないかと思います」というトニーニョ セレーゾ監督の言葉がこの試合を象徴していたように思う。試合後、憮然とした表情の多かった鹿島の選手に比べると、首位のチームからアウェイで勝ち点1を奪い取った大分の選手は落ちついて見えた。いずれにしても評価の難しい試合だったといえる。


以上

2005.07.18 Reported by 江藤高志
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