5月25日(日) 2008 J2リーグ戦 第16節
愛媛 2 - 1 甲府 (19:04/ニンスタ/3,155人)
得点者:3' 田中俊也(愛媛)、63' 大西容平(甲府)、83' 横山拓也(愛媛)
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試合の終わりを告げるホイッスルとともに、愛媛のキャプテン・金守が見せた快心のガッツポーズ。多田はゴールマウスを飛び出してチームメートに駆け寄り、勝利の喜びを爆発させた。「サポーターもイライラしたと思うが、選手も同じだった」とFW田中が胸の内を吐露したように、望月監督を始め選手たちやスタッフ、そしてサポーターにとって待ちに待った開幕戦以来となるホームでの白星が、ニンジニアスタジアムに鳴り止まない拍手をもたらした。
それにしても、試合開始直後から一方的に甲府を攻め立てたのは愛媛だった。「後半はもたないと思った」と望月監督が心配するほど、アグレッシブな球際のプレーで愛媛は甲府を圧倒。「みんながみんな、ちょっとずつ負けていた」と甲府FW前田は言葉を選びながら振り返ったが、開始3分に訪れた愛媛の先制点が甲府にとってはさらに重くのしかかった。
愛媛のコーナーキックから生まれた田中の12試合ぶりの得点は、バイタルエリアで見せたもう1人のFW・内村の積極的な仕掛けから。「今はFWの2人がゲームを作ってくれているし、チームの生命線になっている」と望月監督は最大限の賛辞を送ったが、その後も愛媛は田中にくさびを入れることで前に起点をつくり、2列目から江後が仕掛けては次々と甲府のゴールに襲い掛かった。
ハーフタイムには「技術とかいう問題ではない」と選手たちに檄を飛ばし、奮起を促した甲府・安間監督だったが、それでも甲府に大きな変化は見られない。ならば、と61分には怪我から復帰したFW大西を投入。愛媛の運動量が低下したことも重なって、甲府にも次第に攻撃のリズムが生まれ始める。すると安間監督の積極的な選手起用が実を結んだのが直後の63分。MF美尾のコーナーキックにファーサードから大西が飛び込んで、ようやく甲府が同点に追いついた。
ここからは安間監督以上に思い切った采配を見せた望月監督。失点後にはボランチの宮原に代えて横谷を起用。普段なら赤井がボランチに下がり、右サイドに入るところだがそのまま横谷をボランチに。中盤の運動量を取り戻すべく、さらに75分には江後を下げて横山を投入。すると83分、DF津田がジョジマールからボールを奪うと素早く左サイドに展開。DF三上のピンポイントクロスに横山が合わせた瞬間、開幕戦以後およそ3ヶ月にわたって溜まり続けたニンジニアスタジアムのイライラが吹き飛んだ。
「球際もそうだし、チーム全体でまず1対1に負けないこと」と、厳しい表情で振り返った甲府・大西。新しいクールを迎えても浮上のキッカケをつかむことはできなかったが、今日に関しては内容云々というよりも気持ちをリセットするより他はない。今季初めての連敗が影を伸ばし始めた今、迷っている暇はないだろう。
その一方で「ホームで勝つとサポーターが喜んでくれたので、改めてこれからも勝ちたいと思った」と笑顔で答えたのは江後。11節の岐阜戦後、愛媛のプレーが前に進み始めた象徴的な存在となっているが、その果敢な姿勢がようやくチーム全体に浸透しつつあることを示した今日の一戦。これで、前回の湘南戦で見えた微かな山の頂への視界はハッキリとした。登った頂の先に、果たしてどんな景色が見えるのか。その結果は次節、C大阪戦のリベンジマッチでハッキリする。
以上
2008.05.26 Reported by 近藤義博




































