5月25日(日) 2008 J2リーグ戦 第16節
岐阜 0 - 5 C大阪 (19:03/長良川/3,259人)
得点者:31' ジェルマーノ(C大阪)、55' カレカ(C大阪)、72' 古橋達弥(C大阪)、77' 古橋達弥(C大阪)、80' ジェルマーノ(C大阪)
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「大きな差ではないと思うが、この小さな差が案外大きな差なのかなと思います」。5-0というスコアについて聞かれた松永英機監督のコメントに苦悩がにじんだ。ホームにC大阪を迎えた第2クールの初戦は、思わぬ大差がついた。
岐阜は前節ゲームがなく、コンディションにおいて相手より有利に思われた。実際、前半は立ち上がりからマークの激しさが徹底され、ボールを奪うとすばやく2トップを走らせて相手ゴールを目指すサッカーを見せた。19分には、片山真人の右からのセンタリングに梅田高志が合わせ、惜しいシュートを放っている。「前半からのゲームプランは悪くなかった」と松永監督が振り返ったように、互角の戦いが続いた。
30分、C大阪がチャンスを作る。ボランチのアレーがドリブルで進むと、FW小松塁につなぐ。小松が右からペナルティエリアに飛び込んできた柿谷曜一朗にうまくボールを落とすと、シュート体勢に入ろうとした柿谷に岐阜DFがファウル。「ちょっとした判断のミス」(松永監督)でPKとなり、C大阪のジェルマーノがこれを決めて0-1。リードされた岐阜はその直後から攻勢に出て、C大阪を押し込んだ。前半の攻防を見る限り、接戦の予感が漂ったのだが…。
しかし、流れはあっさりと変わってしまった。後半に入った55分。「リスタートのところは早くしようとしつこいほど確認した」(松永監督)はずが、そのリスタートから2失点目を喫したのだ。C大阪は右CKの場面で、古橋達弥が短いキックで柳沢将之につなぎ、柳沢がクロスを送る。これがFWカレカの頭にピタリとあった。松永監督が、「大きな影響を与えた」と振り返った2つめのゴールで、主導権はC大阪が完全に握った。
この日のC大阪は、日本代表に合流した香川真司を欠いていた。どんなメンバー、布陣で臨むかが注目されたが、レヴィー・クルピ監督の選択は前節とは違う「4−4−2」システムの採用と、2トップのひとりにカレカを起用することだった。これがうまくいった。前半こそボランチの2人(ジェルマーノ、アレー)がやや攻撃に偏りすぎてバランスを崩したが、ハーフタイムに修正されるとすべてがスムーズに動いた。PKで先制し、CKから追加点を奪うと、その後は流れから次々とゴールを奪った。
岐阜が前線に選手を増やすパワープレーに出たのに対し、中盤でボールを持てる濱田武を投入したのも当たった。72分にはその濱田のパスから小松につなぎ、最後は古橋が叩き込んだ。さらに77分にも濱田が左に展開、柿谷曜一朗が切れ込んでクロスをあげ、再び古橋がゴール。最後はこの日2本目のPKを得て、合計5得点をあげた。
C大阪はこれで6連勝。引き分けを含めると8試合負けなしとじわじわと強さを見せてきた。もともと能力の高い選手が揃っているうえに、戻ってきた負傷者が復調しているのがその理由だが、取りこぼしをしない試合巧者ぶりもうかがえる。攻撃の中心である香川を欠いての圧勝は、これからも続くだろう代表選手たちの離脱に向けて明るい材料だ。
「Jの洗礼を受けた気がする」。岐阜の片桐淳至は話した。確かに5失点での敗戦はこれからも厳しい戦いが続くことを予感させた。が、「1点2点は取れたかもしれないし、5-0ではなく、2-0、3-0で終われた試合ではなかったか」という松永監督の言葉にもうなずけた。今後、接戦に持ち込むことができるかどうか、立て直しが期待される。
以上




































