9月27日(土) 2008 J1リーグ戦 第27節
大宮 0 - 2 神戸 (14:05/NACK/8,082人)
得点者:12' ボッティ(神戸)、47' 吉田孝行(神戸)
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ここ最近のホームでの4戦は大雨に見舞われていた大宮。雨中でも結果は2勝1分1敗と決して悪くはなかったが、秋晴れの空にサポーターもスタッフも選手たちも、そして我々報道陣もどこかほっとした気持ちがあったはずだ。この日のNACK5スタジアムは曇り時々晴、弱風、気温21.9%、湿度29%と観戦にうってつけだっただけでなく、プレーするにも絶好の条件を満たしていた。2連敗して迎え撃つは勝点差1で迫り来る神戸。それでもどことなく期待感はあったはずだったが、それは脆くも破られた。終わってみれば暫定ながら順位で神戸に抜かれ14位まで後退。ナイトゲームを戦っていた16位の千葉が勝利を収め勝点差は2までつめられた状態になってしまった。
試合は互いに4-4-2のシステムで真っ向から勝負する形になった。大宮は、浦和戦の敗戦を受けて、改めて自分たちの方向性を確認したばかり。ひるむことなく立ち向かった。にもかかわらず、試合開始12分という早い時間帯に失点してしまった。ただ、決して試合の入りがひどかったわけではないのが悔しいところ。自分たちのサッカー、つまり高い位置からのプレッシャーで奪い、ポゼッションからゴール前へ、アクションを起こすサッカーという原点に立ち返り、連敗したこの2試合に比べれば決して悪くはなかった。
失点のシーンはボランチの金南一から神戸の左サイド、つまり大宮の右サイドにボールが出されそれを吉田孝行、田中英雄とつなぐ。田中はゴール前でシュートを放つがこれはディフェンダーに弾かれ、最後はペナルティエリア内の右サイドよりからボッティが「目の前にこぼれてきたシュートをターンして打ったら入った」と振り返る一瞬の隙を突かれた形で先制点が決まってしまう。大宮にしてみれば、決して悪くない入りだっただけに悔しさの募る失点となってしまった。樋口靖弘監督は「半歩寄せていれば」と悔しげに話した。
その後大宮が主導権を握りながら前半は進める。20分、左サイドを突破した波戸康広がペナルティエリア内に侵入しディフェンダーを交わすもラストのクロスの精度を欠きGKにキャッチされる。22分には、内田智也の上げたクロスをラフリッチ、小林大悟とつなぎエリア内に走りこんだ藤本主税がフリーでシュートを放つもこれは大きく枠を超える。30分には左サイドで藤本が上げたセンタリングに中央でラフリッチが高さをみせディフェンダーに競り勝って見せるもシュートは枠の上。あとほんのちょっと何かが違えば、と思わせるチャンスが続いたが0−1のまま前半は終了した。
だが、気合を入れ直して臨んだ後半47分の失点は精神的なダメージを与えた。その失点も大久保嘉人の放ったシュートをレアンドロが弾きそのこぼれ球を大久保そして吉田と繋いだシュート。ペナルティエリア付近で細かくボールが行き来した場面ではあったが、最後の吉田のシュート直前、エリア内のセンターバック陣の足が止まってしまいボールを見てしまったのだ。「ちょっとした集中力の欠如」と樋口監督は唇をかみ締めた。
その後は、シュート数が後半45分で2という数字が示すように大宮の攻撃は厳しいものとなった。ノートを見返してみても、惜しいシーンは神戸のものばかりだ。だが、光を感じさせたのは主将小林慶行が5試合ぶりに実戦復帰したことか。「時間が進むにつれて持ち味を出してくれた」と樋口監督は評価していたが、攻守において中盤で安定感を感じさせたことは間違いない。だが、大宮が得点することはなく2−0のまま終了した。
気になるのは、全てのシーンがあと一歩だということだ。2つの失点にしても「あと半歩」の寄せが必要だったし「あとちょっとの集中」があれば防げたものだ。得点ができなかったのだって、チャンスが全く作れていないわけではない。前半などは「連敗していうのもなんだけどこの3試合では一番持ち味が出せた」と藤本が言葉に力を込めるような内容。ただ、どちらもあと一歩なのが気になる。やることもわかっているし、シーズンの序盤戦のような戦いが出来る自分たちの力も分かっている、それなのに今の順位で下からの突き上げも受けるようになり「いつもの自分以上のことをやろうとして難しくなってる。まずは自分のやるべきことをやらないと」と主将の小林慶は前を向いた。必要なのはその作業なのだろう。
一方神戸は大きな勝点3をアウェイで持ちかえることになった。「どうしても勝利をという気持ちとハードワーク」を勝利の要因に松田浩監督は上げている。「気持ちで神戸が上回っていた」と振り返る大宮の選手もいるほどだ。
混戦ゆえに、1試合1試合の重要性が増すシーズン終盤。だからこそ足元を見つめ直してもう一度やり直すしかない。結果が欲しい時期ではある。だが、今季の自分たちを失わずに結果を求める、大宮にはその力があるはずだ。
以上




































