優勝の行方を占う大一番。Ｃ大阪は川崎Ｆの勢いを止め、望みをつなげられるか。横浜FMvs神戸は激しい打ち合いの予感【プレビュー：明治安田Ｊ１ 第20節】

明治安田生命Ｊ１リーグは、3日、4日に第20節の9試合が開催される。

今節の注目はＣ大阪vs川崎Ｆだ。首位を独走する川崎Ｆに、勝点11差で追いかける2位のＣ大阪が挑む構図となる。

Ｃ大阪とすれば、逆転優勝のためにも勝利が絶対条件。勝てば8差に縮まり望みがつながるが、敗れれば14ポイント差に広げられてしまう。前回対戦では2-5と大敗を喫した相手だが、持ち前の堅守で川崎Ｆの攻撃に対抗し、清武 弘嗣ら攻撃陣の一発にかけたい。

横浜FMvs神戸の一戦も興味深い。横浜FMは5戦負けなしで、神戸も監督交代の影響を感じさせず、3連勝と勢いに乗る。ともに攻撃力に自信を持つチームは、前回対戦でも3-3と打ち合いを演じている。横浜FMはエリキ、神戸はアンドレス イニエスタと好調を維持するタレントを擁しており、今回の対戦でも点の取り合いとなる可能性が高い。

3位のFC東京は、アウェイで湘南と対戦。水曜日の試合では浦和に1-0と競り勝っている。中3日での試合となるが、浦和戦で出場停止だったディエゴ オリヴェイラ、温存されたアダイウトンの2人がカギを握りそうだ。一方の湘南は3連敗で最下位に沈む。3試合連続無得点と、攻撃陣に元気がない。FC東京のプレッシャーをかいくぐり、ゴールに迫れるか。石原 直樹の決定力に期待がかかる。

名古屋は勝ち負けを繰り返し、波に乗り切れていない。今節は浦和の本拠地に乗り込む。水曜日の試合で不発に終わった攻撃陣が意地を見せたいところだ。対する浦和も2連敗と、調子は下降気味。こちらも2試合連続無得点と、攻撃が上手く機能していない。7試合ゴールがないレオナルドの爆発が待たれるところだ。

鹿島は前節、大分に敗れ、連勝が7でストップした。巻き返しの一戦となる今節は、アウェイでＧ大阪と対戦。守りを固める相手をいかに打開していくのか。崩しの場面でのアイデアが求められてくるだろう。一方のＧ大阪は3連勝と勢いに乗る。組織的な守備を実現できており、今節も相手の攻撃に粘り強く封じながら、前線の決定力を生かす戦いを展開しそうだ。

横浜FCはホームに柏を迎える。前節は松尾 佑介の2ゴールで浦和に快勝した。最終ラインからつなぐポゼッションスタイルが機能している。前回対戦でも勝利を収めた相手から再び勝点3を手にし、さらなる浮上を狙う。一方の柏は前節、横浜FMに完敗。オルンガに3試合ぶりのゴールが生まれたのは好材料だが、隙を見せた守備の修正が求められてきそうだ。

広島はホームに鳥栖を迎える。前節は攻め込みながらもチャンスをものにできず、Ｇ大阪に敗れている。決めきる力が求められるなか、浅野 雄也と森島 司の若き2シャドーに期待がかかる。鳥栖は水曜日の試合で横浜FMと引き分け、2試合負けなしとしている。組織的なスタイルが機能しており、上位相手にも引けを取らない戦いを続けている。2試合連続ゴール中の森下 龍矢が注目選手となるだろう。

大分はホームで清水と対戦。前節に鹿島の連勝をストップするなど、ここ5試合で4勝と調子を上げている。田中 達也、髙澤 優也ら好調の攻撃陣の出来が、今節もポイントとなりそうだ。一方の清水は2連敗と、苦戦が続く。失点が減らない状況をいかに改善していくのか。前回対戦で勝利した相手を再び撃破し、好転のきっかけを見出したい。

札幌vs仙台は下位に沈むチーム同士の対戦に。札幌は3連敗で15位に転落。仙台は6連敗と、泥沼にはまっている。3試合連続完封負けと得点力不足に苦しむ札幌に対し、仙台は6試合で16失点の守備に不安を残す。前回対戦では2-2の引き分けに終わったが、目に見える結果を手にし、苦境から脱するのは果たしてどちらのチームか。

■各試合の見どころをチェック
札幌vs仙台
Ｃ大阪vs川崎Ｆ
横浜FCvs柏
広島vs鳥栖
Ｇ大阪vs鹿島
大分vs清水
湘南vsFC東京
横浜FMvs神戸
浦和vs名古屋