ホームのFC東京は、2連勝中と上向きの状態にある。国立競技場で開催された前々節・京都戦をレアンドロとアダイウトンのゴールで制し、4試合ぶりの勝利を挙げると、中断期間を挟んで戦った前節・鹿島戦は、スコアこそ1-0であったが内容面の成長を感じさせ、安部 柊斗がスーパーミドルを決めるなどポジティブな点が多く見られた。
夏場以降、着実にチームコンセプトが浸透し、内容と結果が伴う試合が少しずつ増えてきている中で迎えるラスト4試合。簡単ではないが、ACL出場権を狙って戦えることは選手たちにとって大きなモチベーションになっている。仮に3位以内が難しくなったとしても、4位に入っておけば繰り上げで出場権が回ってくる可能性があり(広島が3位以内かつ天皇杯で優勝し、浦和がACL優勝を逃した場合)、その4位との勝点差はわずかに『3』。十分に射程圏内である。
そことの差を縮めるためには、目の前のゲームに勝っていくことが何よりも大事になるが、今季のFC東京は上位陣とは好ゲームを演じて一定の勝点を獲得している一方で、自分たちよりも順位が下のチームや残留争いを戦っているチームとの対戦で勝点を落としている。今節の相手・湘南はまさにそれに当てはまるチーム。「勝てている試合は当たり前のことをちゃんとやれている。逆に言えば、勝てなかった試合はそういう部分で劣っている」と強調していたのは、今夏に加入し、中盤の一角としてレギュラーをつかんでいる塚川 孝輝。互いにアグレッシブさが持ち味の1つである中、攻守両面で主導権を握る時間を増やし、3連勝を飾りたい。
アウェイに乗り込む湘南は3試合連続で引き分け中。前々節・浦和戦はスコアレスドローに終わったが、明治安田J1第29節・清水戦と前節・C大阪戦はともに後半アディショナルタイムに同点ゴールを奪った末の結果であり、土壇場で1ポイントを積み上げている点は評価できる。
ただ、混戦の残留争いからハッキリと抜け出すためには勝点3が絶対に必要であり、状況を考えても勝点1で満足できる余裕はない。残り4試合は、負けていないことにポジティブな思いは持ちつつも、危機感を持って戦う必要があるだろう。
今季はJリーグYBCルヴァンカップのグループステージでの戦いを含めれば、FC東京とはすでに3回対戦しており、2勝1敗と勝ち越している。決してイメージは悪くないはずだ。ここ最近は均衡した展開や追いかける状況が続いてしまっているだけに、先制点を奪ってゲームを優位に進めることで、勝点3の可能性を膨らませていきたい。
[ 文:須賀 大輔 ]
