「自分たちがここで3ポイントを取れたことに関してはすごくうれしく思っています。ただ、ゲームの流れの中でこれが引き分けだったかもしれないし、もしかしたら宇佐美(貴史)選手の素晴らしいシュートを大迫(敬介)が止めていましたが、それが止められなかったりしたら、逆に負けていた可能性もあると思っています。まずこの勝利を次につなげていくことが非常に大事になると思います」 柏は前節の名古屋戦に0-3で敗戦。まだ今季は勝利を収められていない中、ネルシーニョ監督は“決定機”の問題を挙げている。
「結果、フタを開けてみると相手は4本決定機を作って、そのうちの3つを決めた。それに対してウチも同様に決定機を何本も作れたと思うのですが、そこを決め切れずゼロ点に終わりました。大きく言うと、決定機をモノにするかしないか、そこが今日の試合の勝敗を分けたのではないかと思います」 決めるか。止めるか。今節においても、フィニッシュに関わるポジションを務める選手たちのパフォーマンスが試合結果を左右することは間違いないだろう。
中でも広島のゴールを守る大迫には注目が集まる。前述したコメントでミヒャエル スキッベ監督が名前を挙げて称えたように、G大阪戦の大迫のセービングは決定的だった。15日に森保 一監督が選出した日本代表のメンバーに名を連ねたことからも分かるように、高いパフォーマンスを安定して見せている23歳のGKは、「いまは自分も良い感覚をつかめています。昨年から継続して少しずつ上積みしながらやれていますけど、もっと無失点に抑える試合をしていきたい」と、さらに意欲をみなぎらせている。
柏では、やはりストライカーの細谷 真大に期待が集まる。今季すでに2得点をゲットしており、開幕戦では終了間際にドローに持ち込む重要な得点も決めているが、やはりチームを勝利に導く得点が期待される。もちろんU-22日本代表に選ばれたFWには対戦相手も警戒している。ミヒャエル スキッベ監督も「レイソルには細谷やブラジル人選手たち、素晴らしいアタッカーがそろっていますし、昨年のホーム戦では負けています。絶対に油断はできないので、集中して準備していきたい」とコメント。どのように得点チャンスを見いだしていくかは今節の大きなポイントになる。
G大阪戦で11番を付けて、ゴールネットを揺らして広島を勝利に導いた満田 誠。実戦経験を積みながら自分自身の価値を高めているU-22日本代表の佐々木 雅士。広島のアタッカーにも、柏のGKにも魅力的なタレントがいる中、得点を奪って勝利をつかみ取るのはどちらか。緊張感のある攻防が繰り広げられることは間違いない。
[ 文:寺田 弘幸 ]