開幕3試合をC大阪は1分2敗、広島は2分1敗と、どちらもスタートダッシュに失敗した。しかしC大阪は、第4節から4勝1分1敗と白星を先行させて、序盤のつまずきを挽回。“トップ3”が見える位置まで上がってきた。対する広島は、第4節から5勝1敗と快進撃を続け、上位グループに割って入った。今節はライバルを蹴落とし、さらに上に行くための絶好のチャンス。どちらも勝点3だけを目指し、激しく火花を散らす。
C大阪は前節、ホームで柏と対戦。相手のミスを誘って奪った毎熊 晟矢のゴールを守り切り、1-0で勝利。今季初の連勝を達成した。連戦や暑さなどもあり、やや体の重さも感じさせたが、試合中の臨機応変な対応が光り、後半は危なげなく試合を運ぶことに成功。もっとも、柏の決定力不足に救われた場面もあり、香川 真司は「チームとしてもっともっとクオリティーを上げないといけない」と、現状に満足することなく向上していく重要性を訴えた。スキを見せれば突いてくるしたたかさを持つ広島に対し、今節はより高い集中力で臨む必要がある。
一方の広島は前節、ホームでFC東京と対戦。開始早々にセットプレーから先制を許し、28分にはカウンターから2失点目。38分に森島 司が1点を返し、前半を1-2で折り返す。後半、ベンチに控える攻撃的な外国籍選手を次々に投入。攻勢を強めたが、体を張るFC東京の守備をこじ開けることができず、連勝は『5』でストップした。それでも、「チームが見せたパフォーマンスは非常に満足している。次のセレッソ戦につなげていける内容だった」とミヒャエル スキッベ監督は試合を総括。今節は仕切り直しの一戦となる。
昨季、両チームは四度対戦し、結果はC大阪の4敗。特に鮮明な印象を残したのが、JリーグYBCルヴァンカップ決勝だ。広島のアカデミー育ち・加藤 陸次樹のゴールでC大阪が先制するも、その後マテイ ヨニッチが退場して数的不利になると、90+6分、90+11分に広島が連続ゴール。C大阪は栄冠を目前に、カップがその手からこぼれ落ちる悔しさを味わった。今節に向けて小菊 昭雄監督は、「広島とは昨年のルヴァンカップ決勝以来だが、あれから時間も経ち、たくさんの試合を戦って、自分自身の引き出しが増えた自負もある。いまトライしていることへの手ごたえもある。それを思いっ切りぶつけたい」と意気込みを述べた。C大阪としては宿敵を倒すことで、チームの成長スピードを一気に上げていきたい。
そうした昨季からのストーリーもありつつ、互いに上位、さらにはリーグ戦での優勝も目指して迎えた今季。この試合で得る勝点3の価値は大きい。それをモノにし、勢いをつけるのは果たしてどちらか。
[ 文:小田 尚史 ]


