2試合ぶりにホームで戦う鳥栖は前節、アウェイで湘南と対戦。開始早々に小野 裕二の得点で先制すると、その後は怒とうのゴールラッシュを見せる。小野がハットトリックを達成すると、堀米 勇輝が今季初得点。さらに途中出場の藤原 悠汰と樺山 諒乃介にも得点が生まれて、今季最多の6得点を奪う。守っては、再三ピンチを迎えるが、守護神の朴 一圭が圧巻のスーパーセーブを連発。開幕戦で1-5の大敗を喫した湘南に対して、後半戦の初戦でその借りを返す大勝。負けなしを7試合へと伸ばした。
対する浦和は、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝に臨んだ影響で日程が後ろ倒しされた第12節・湘南戦を6月28日に戦った。序盤から数多くのチャンスを生み出すなど優勢に進めると、20分に大畑 歩夢のラストパスを興梠 慎三が押し込んで先制。その後、なかなか追加点を奪うことができずにいると、53分に同点ゴールを許してしまう。しかし、押し込みながらも追いつかれるというイヤな雰囲気を断ち切ったのは、関根 貴大だった。61分に鮮やかなカットインから勝ち越しゴールを奪うと、その4分後にはカウンターからこの日2点目を奪取。終了間際にはホセ カンテにも得点が生まれ、4-1で4試合ぶりの勝利を挙げた。
両者の前回対戦は、約2カ月前となる5月10日。ACLによる延期分として水曜日に行われた一戦だった。このときは直近のリーグ戦から中2日だった鳥栖が、アジア王者に輝いてから中3日で臨んだ浦和に2-0で勝利を収めている。今回は鳥栖が中6日であるのに対し、浦和は中2日でのアウェイ戦。日程面では差があるが、浦和としてはアジア王者の座をつかんだ直後に苦杯をなめさせられただけに、リベンジへの思いは強いはず。また、湘南戦で快勝を収めており、良いメンタリティーで鳥栖に乗り込むことができるだろう。
両者のJ1での通算対戦成績は8勝7分8敗とまったくの五分だが、ともにホームで高い勝率を誇っている。鳥栖はホームでの浦和戦は2連勝中。今回もホームでの強さを見せることができるか。
中断期間まで天皇杯3回戦を含めて残り4試合となるが、「この夏も、天皇杯を含めた中断までの4試合を自分たちが勝つことによって、自分たちがこの先、順位表のどこを見て戦えるのかが決まってくる。そこはチームとして共有している」とファン ソッコは話す。ここ2年は後半戦に勝星を伸ばせていないだけに、鳥栖にとっては違いを見せる意味でも重要な一戦となる。
J1ではどちらもシーズンダブルを果たしたことがないこのカード。鳥栖が初のシーズンダブルを達成するのか、それとも浦和がリベンジを果たすのか。
[ 文:杉山 文宣 ]
