今季ここまで勝敗が五分、得失点差もゼロの川崎Fは、10位につけている。公式戦4連勝後、直近の2試合で上位の浦和と名古屋に1分1敗と勝てなかったのが痛かった。
「まずは浦和、名古屋との試合で勝てなかったことをしっかりと受け止めないといけない」 そう話したのは、キャプテンマークを巻くことも多い副将の登里 享平だ。前節はミス絡みで先制点を奪われたあと、名古屋は引いて守ってきた。それに対して押し込み、細かいパスワークから中央でシュートを放つ場面も見られた。そこで宮代 大聖、遠野 大弥ら前線の選手がシュートをねじ込めなかったのが痛かった。
横浜FCは、名古屋と同じく守備時は5バックになって守る。前回対戦での“守ってカウンターで勝利”という成功体験を持っており、容易には崩せないだろう。中央とサイドの攻撃を織り交ぜつつ、鋭くゴール前にもぐり込んでいく動きとその回数が必要になる。
「出し手と受け手のタイミングと、質のところも大事。相手を見ながらやっていく」(登里)ことも練習からあらためて意識して取り組んでいる。宮代の言うように、「相手を動かしていく」ことも大事だろう。
公開練習となった4日時点では、依然としてレアンドロ ダミアン、マルシーニョ、小林 悠といった攻撃陣の選手たちは別メニュー。長期離脱中のジェジエウも別メニュー調整だった。6日には小塚 和季の水原三星(韓国)への完全移籍が発表された中、名古屋戦に出場した選手たちを中心に、あらためて意識を共有させて臨みたい。
そして、直近の2試合や横浜FCとの前回対戦では、先制点を相手に許している。今季、先制点を献上する試合が非常に多くなっているだけに、守備陣は細部にわたって注意をし続けることが肝要だ。先に点を奪われてしまうと、相手は引いて守る意識が強まり、攻略するのが厳しくなる。攻撃の積極性は保ちつつも、高いリスク管理と集中を続けたい。
横浜FCはストライカーの小川 航基が海外移籍。前線のコマは減っているが、ここ3試合での守備面においては、前々節・京都戦で2失点したのみ。しっかりと守備を固めつつ、前回対戦でゴールを奪った井上 潮音と山下 諒也、そしてマルセロ ヒアンらを生かすカウンターでシーズンダブルを狙いたい。
川崎Fの瀬古 樹は古巣戦に向けて、「彼らも厳しい残留争いの中で勝利を求めて必死に戦っている。1つの相手として、勝ちにいきたい」と述べていた。
チケットは6日の時点で完売に近づいてきている。盛り上がりそうな一戦は、8日の19時キックオフだ。
[ 文:田中 直希 ]


