18位・湘南との勝点差はわずか『2』と、残留争いを強いられている柏。ただ、10戦未勝利と結果が出ない苦しい時期からは脱したように見える。中断期間に守備の整備に重きを置いたこと、最終ラインに犬飼 智也が加わったことで、安定感が向上。中断期間が明けてからの3試合は負けなし(1勝2分)で、複数失点も喫していない。山田 康太は「ここ数試合は僕らが良い形で奪う、(相手が)気持ちよく攻めることができていない感覚がある」と振り返った。
前線からの守備も効果的だ。細谷 真大と山田 康太の2人が絶え間なくCBにプレッシャーを掛け、パスコースを限定。チームとして奪いどころを定めた上で、カウンターに移行できている。前節・神戸戦では、相手のパスの供給源であるアンカーへ簡単にボールを入れさせず、「ミスが生まれやすい状況」(山田 康太)を作った。「アンカーに少し際どいタイミングでボールが入ったとき、僕が奪えなくても(プレスに)行くことで難しい選択になると思う。奪われてはいけない位置でのプレーになるし、プレーも安全策をとりたくなる。相手のイヤなことができていたと思う」(山田 康太)。
一方、課題として挙げられるのが、リードしてからの試合運び。前々節・C大阪戦から2試合連続で同点に追いつかれており、古賀 太陽は「押し込まれた展開で自分たちが押し上げながらプレーしていく感覚が足りなかったし、それが相手に主導権を握らせ続けてしまった要因だと思う」と話した。「(広島は)ちゃんとつぶし切る選手が多く、そこで強さを発揮する選手がそろっている。前(向きの守備)に強い印象があるので、うまくひっくり返し、後ろ向きの守備をさせたい」(古賀)という部分を意識しつつ、直近2戦の課題を克服するような一戦にもしたい。
対する広島は、6月から8月にかけて6戦未勝利と苦境に直面していたが、直近のホーム2試合で連勝を飾っている。今夏加入の加藤 陸次樹やマルコス ジュニオールはすぐさまチームの中で違いをもたらし、5月に右ひざ前十字じん帯部分損傷を負った満田 誠も、前々節・浦和戦で復帰。逆襲に向けて選手層に厚みが増している。
前々節、前節・川崎F戦といずれも後半アディショナルタイムに決勝点を奪い、劇的な形で勝点3を上積み。前節の試合後会見でミヒャエル スキッベ監督は「強い川崎F相手に、ここまでオフェンシブなサッカーを繰り広げられたことに非常に満足している」と手ごたえを口にした。勢いそのままに、約5カ月ぶりの3連勝を達成したい。
3月19日に行われた前回対戦では、1-0で広島が勝利を収めている。柏がリベンジを果たすのか、それとも広島がシーズンダブルを達成するのか。試合は8月26日(土)、19時キックオフだ。
[ 文:藤井 匠 ]
