クラブ史上最多観客動員数、48,640人。この記録を超えるため、クラブスタッフは長い時間をかけて奔走してきた。試合前には湘南乃風のLIVEパフォーマンスが行われるなど、演出でも大いに盛り上がる予定だ。
「僕がベルマーレに関わるようになったのは15、16年前でけっこう長く見てきているほうだし、愛のあるクラブです。国立のピッチでプレーできることはアカデミー出身の選手として誇れること。でも、勝たないといけないので、そこで満足することなく、たくさんの方々が来てくれる前で“湘南のスタイル”を見せつけないといけない。気持ちはたかぶっています」 ジュニア時代から湘南でプレーしている石原 広教は、そう今節に懸ける思いを口にした。湘南らしくアグレッシブで、迫力のあるサッカーをチームとして見せられるか。前節・札幌戦(1○0)は、それが存分に出た試合だった。
「みんな『勝ちたい』という気持ちが出ていた。プレスやボールに寄せる迫力が今までの試合よりかなりあったと思う。自分たちが立ち返らないといけないことにあらためて気づいた試合でした」(石原) 良い波に乗って臨める今節。相手は同じ神奈川県内のクラブ、川崎Fだ。山口 智監督は「力のあるチーム」と語り、「ボールを保持して、クオリティーの高い選手、ストロングのある外国籍選手がいる。ただ、相手からしたら自分たちのストロングを警戒して、イヤなところもあると思う。そういうところをぶつけたいし、惜しみなく前面に出してぶつかりたい」と真っ向勝負を挑む構えだ。
湘南は通常のサイクルで今節に臨めるのに対し、川崎Fは火曜日にマレーシアでAFCチャンピオンズリーググループI第1節・JDT戦を戦っており、日程面で違いがある。
そのJDT戦を振り返ると、45分にマルシーニョの華麗なバイシクルシュートが決まり、1-0で勝利。マルシーニョは前節・FC東京戦でも決勝点を決めており、公式戦2戦連発中だ。
チームは木曜日に帰国し、そこからリカバリーと準備を進めている。タフな状況で迎えるダービーマッチを制し、公式戦3連勝を飾れるか。
最下位脱出を狙う湘南としては、落とせない試合になる。「チームの立場は良くないところにいるので、そこを払しょくできる試合にしたい」という石原の言葉は、チーム全員が思っていることだ。今季初の連勝で最下位を抜け、新たな船出を勝利で彩りたい。
[ 文:舞野 隼大 ]


