近い勝点で、お互いに上位を狙える位置にいながらも、対照的な状態にあると言っていいかもしれない。ともにここまで15試合を戦い、FC東京がリーグトップの26ゴールをマークしていれば、反対にG大阪は町田と神戸と並んでリーグ最少の11失点。“攻撃のFC東京”と“守備のG大阪”の構図がくっきりと浮かんでくる。ただ、両チームが抱えている課題も同じく対照的で、FC東京がリーグワースト5位の24失点を喫しているのに対し、G大阪は『14』とリーグで4番目に少ない得点数にとどまっている。ストロングポイントとウィークポイントがハッキリしている両者による一戦は、どちらが強みを発揮しつつ、弱みを補えるかがカギとなりそうだ。
そんな両チームの現状を見ていくと、FC東京は今週水曜日にJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦・鳥栖戦を戦った。PK戦の末に勝利したが、多くの主力を投入しながらPK戦まで戦い切った肉体的なダメージは少なからずある。それだけに今節は、コンディションの調整と選手の起用法が大きなカギを握ることは間違いないだろう。
それでも、鳥栖戦で東 慶悟と遠藤 渓太が戦列に復帰し、図らずもではあるが、長い時間プレーできたことはポジティブな材料である。もちろん、リバウンドや回復状態は気になるが、前線に厚みは戻りつつある。リーグが混戦模様の中、ここで勝点3を積み上げられるかどうかは、上についていけるか、下に巻き込まれるかの大きな分岐点になりそうだ。ここ2試合は引き分けているホーム・味スタでしっかりと勝ち切りたい。
一方のG大阪は、ルヴァンカップは2回戦で敗退しており、ミッドウィークにゲームはなかった。そのため、コンディション面ではまったく不安がなく、しっかりと1週間かけて準備を進めてこられたことは大きなアドバンテージである。負けなしの期間を振り返ると、やはり際立つのは堅守だ。喫した失点はわずかに『1』。それは前節・川崎F戦のものであるが、先制を許した2分後に追いつき、そのあとに2得点を加えて今季最多の3ゴールでの勝利となった。
G大阪からしても、トップ3を追いかけるためには3ポイントがマスト。攻撃の要・宇佐美 貴史と守備の要・中谷 進之介を中心に手堅くゲームを進めていき、今季四度目の連勝を収めたい。
[ 文:須賀 大輔 ]
