2位につけるG大阪は前節・湘南戦こそ敗れたものの、依然首位・町田との勝点差はわずかに『5』。10年ぶりのリーグタイトル奪回に向けて、いよいよ重要な局面を迎える。
リーグ最少失点を誇る守備をベースに手堅い戦いを見せている中、徐々に攻撃の形に鋭さを見せているのはポジティブな材料の1つ。ただ、今節はエース・宇佐美 貴史が累積警告により出場停止。湘南戦では途中出場からキレのあるプレーを見せたイッサム ジェバリや、中断期間中にG大阪が提携するアヤックス(オランダ)に短期で練習参加し、「刺激になったし、よりG大阪で結果を出したい」と意気込む坂本 一彩の活躍は勝利のために不可欠だ。
7月25日にはプレシーズンマッチとしてスペインの名門であるレアル・ソシエダと対戦。0-1で敗れたが、FC東京戦を万全で迎えるべく、ウェルトン、一森 純、鈴木 徳真らはメンバー外に。ダニエル ポヤトス監督が「楽しむ一日ではあるが、彼らにはFC東京戦に向けて証明してほしい」と話したように、チームの底上げを図る選手起用が行われていた。その“彼ら”のうちの1人は右SBに起用された岸本 武流。U-23日本代表に招集されていた半田 陸がパリ五輪の開幕直前に負傷離脱したため、松田 陸とともに右SBの先発候補になりそうだ。また、坂本とともにアヤックスに練習参加した中野 伸哉も、パリ五輪メンバーからは外れたが、同年代の選手として力を示したい。
不在となる選手がいようともベースが大きく変わることはないが、敗れた場合、他チームの結果次第では4位に転落する可能性もある。前節はホームで敗れているだけに勝点3の奪取はマストだ。
一方のFC東京にとっても仕切り直しとなる重要な試合になる。前節は鹿島に1-2で競り負け、直近の4試合は1勝3敗。ただ、ピーター クラモフスキー監督は「自分たちが成長し続けることで開幕時よりも良い形でシーズンを終えられるようにしていきたい」と目線を前に向けている。
U-23日本代表からチームに復帰した荒木 遼太郎と野澤 大志ブランドンにとっては次なる戦いへのリスタートになる。パリ五輪で感じた刺激や手ごたえをピッチ上でぶつけるはずだ。チーム最多の6得点を決めている荒木はもちろん、5得点のディエゴ オリヴェイラも攻撃のキーマンとなる。
また、7月28日に新たにキャプテンに追加された高 宇洋にとってはプロ生活のスタートを切った古巣との一戦であり、よりモチベーションを高めているのは間違いない。チーム最多のタックル総数、チーム2位の総走行距離など、高いスタッツを記録しているMFのプレーも必見だ。
首位を追走したいG大阪と、浮上のきっかけをつかみたいFC東京の激突は8月7日午後7時にキックオフされる。
[ 文:下薗 昌記 ]
