横浜FMは前節、アウェイで広島と対戦。AFCチャンピオンズリーグエリートリーグステージ第1節・光州戦の大敗(3●7)直後とあって、反発力が試される一戦だった。前半こそ、3失点を喫したものの井上 健太のJ1初ゴールとアンデルソン ロペスの個人技による得点で食らいつく。ところが、後半は守備の崩壊が止まらず、さらに3つの失点を重ねて力なく2-6で敗れた。
その広島戦から今節の間に組まれた天皇杯の山口戦ではアンデルソン ロペスやエウベルら主力を投入し、背水の陣を敷いて臨むと、前半に退場者を出して数的不利となったが、相手にも退場者が出て10対10に。1-1で迎えた後半に4得点を重ね、公式戦での連敗を止めることに成功した。
今節はリーグ戦の連敗ストップが懸かる。山口戦で貴重な決勝ゴールを奪ったエウベルが「ゴールも大事だが、今日のように結果が伴うことが大事です。これを続けていきたい」と語るように、継続性が焦点だろう。
前節に続いて今節も西村 拓真は出場停止だが、同じく出場停止だったエウベルが復帰するのは好材料。山口戦ではカテゴリーが1つ下の相手だったとはいえ、圧倒的な存在感を放った。中2日ではあるが、プレータイムは管理されており、コンディションも問題はない。替えの利かない背番号7が爆発する予感が漂う。
対するFC東京は前節、浦和とアウェイで対戦。浦和の攻勢を受ける中で9分、相手のクリアミスによるオウンゴールで先制する。さらにセットプレーからPKを獲得し、それを荒木 遼太郎がしっかりと沈めて17分で2点のリードを奪う。守ってはディフェンスリーダーの森重 真人を中心にゴールを割らせず、約2カ月ぶりとなるクリーンシート勝利を収めた。ピーター クラモフスキー監督はこう手ごたえを語る。
「強いパフォーマンス、勝利に値するものを出せた。約束事をやり切り、それをパフォーマンスにつなげ、エネルギーや献身性をもって戦ってくれた」 今節はそのエネルギーを増進させる要素がある。横浜FMはピーター クラモフスキー監督だけでなく、仲川 輝人や今季Jリーグに復帰した遠藤 渓太の古巣でもある。特に横浜FMアカデミー出身の遠藤にとっては初めての“凱旋”。ホームでの前回対戦はメンバー外だっただけに、強い思いを抱いて臨むはずだ。
近年、分の悪い横浜FMに対し、2019年のJ1優勝メンバーでトリコロールを知り尽くすと言っても過言ではない面々がどのようなパフォーマンスを見せるのか。ホーム、アウェイを超越した楽しみがある一戦である。
[ 文:大林 洋平 ]

