ホームのFC東京は苦しかった夏から一転、充実の秋を迎えている。9月に行われた3試合で3連勝を飾ったチームは、10月初戦の前々節で鳥栖と引き分け。今季初の4連勝こそ逃したが、約2週間前に行われた前節・神戸戦は2-0で勝利。ここ5試合を4勝1分で終え、大きく勝点を積み上げた。
前節を振り返ると、難しいピッチコンディションの中、前年王者・神戸のシンプルにボールを前線へ運んでくる力強い攻撃に押し込まれる時間は長かったが、ベテランCB森重 真人を中心にゴール前を堅く守り、攻撃ではトップ下の荒木 遼太郎を中心に数少ないチャンスで2得点。荒木のアシストから遠藤 渓太と安斎 颯馬がゴールネットを揺らした。
先制点を挙げた遠藤は「良いサッカーをしたかと言われると分からないけど、良い試合はできたと思う」と一定の手ごたえを口にし、ボランチの高 宇洋は「優勝争いをしていて、良い選手もたくさんいる神戸さんに対して、グラウンド状況もあり自分たちの時間を作ることは難しかったけど、ロングボールなど相手の土俵の上でもDF陣がはね返してくれて、セカンドボールの戦いや目の前の相手にやらせないという気迫の部分ではよくやれていた中での勝点3だった」と評価した。
その流れのまま再び連勝を目指す今節は、3連勝中と好調な湘南が相手となる。選手たちが口々に「いま本当に良いサッカーをしているチーム」と評価する相手に対して、自分たちのスタイルを貫けるかどうかがポイントになるだろう。アグレッシブに前線からボールを奪いにくる湘南の矢印をうまく折ることができれば、チャンスは広がるはず。夏に加入後、ここまでホームでのプレーがないエヴェルトン ガウディーノは「得意としているフィニッシュワークを見せたい」と意気込み、「早くホームゲームを戦いたいと思っていますので、やる気満々ですよ」とその瞬間を楽しみにしている。
対する湘南は、降格圏と6ポイント差の勝点41で14位につける。チームによって消化試合数にバラつきはあるが、残りの試合数を考えれば、今節で勝点3を積み上げられれば残留に一気に近づける可能性もあるだけに、とても重要なゲームと言っていい。
いまのチームは残留争いに片足を突っ込んでいる状況とは思えないほど、充実したパフォーマンスを見せており、逆転勝ちや完封勝ちなど、いろいろな勝ちパターンを見せている。その中でもFWの福田 翔生は直近3試合で2ゴールと好調。自身初のJ1・2ケタ得点に王手をかけており、この一戦でも勝利に導くゴールが期待される。
試合開始のホイッスルから積極的に襲いかかり、先手を奪うゲーム運びを演じたい。
[ 文:須賀 大輔 ]
