J1昇格3年目の新潟は、国立競技場で行われた前節・神戸戦で1-0の勝利。樹森 大介監督体制で、待望の初白星を挙げた。
日本代表クラスの選手をそろえ、2年連続でJ1王者となった神戸に対して、新潟は組織的な守備で対抗。神戸陣内での連動した守備からボールを奪い、長谷川 元希が仕掛けて相手をかわし、先制点を奪う。その後は相手の反撃に押し込まれる時間が続くが、これまで失点の要因となっていた相手のクロスにも厳しく寄せて対応。クロスを上げられてもゴール前で粘り強くはね返し続け、今季初のクリーンシートで逃げ切った。
目立ったのは、球際と切り替えの強度アップと、惜しみないハードワーク。星 雄次と小見 洋太は13km以上走り、長谷川 元希は29回スプリントを繰り返した。
主将の堀米 悠斗は「前線の選手を含めてハードワークした結果なので、やっぱりこれくらいやらなきゃ勝てないとみんな分かったと思う。これを1つの基準にできるように」とコメント。樹森 大介監督は「ブレずにやり続けることの大切さが、1つ勝てたことによって証明できたと思う。このまましっかり自分たちのスタイルをやっていけばいい」と頷いた。
神戸戦の3日後に行われたJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦・松本戦にはスタメン総入れ替えで臨み、こちらも2-0で完封勝利を収めている。大卒ルーキー・笠井 佳祐のプロ初得点が生まれて先制し、難しい時間帯に奥村 仁が追加点を挙げてリードを広げることに成功。これまで出場機会がなかった岡本 將成、大竹 優心もピッチに立ち、フィールドプレーヤー全員が実戦を経験した。それぞれに持ち味を発揮する場面もあり、チーム内競争もますます活気づいている。
そこから中3日で迎える今節も堅守を維持しつつ、今季4ゴール目がついに勝利につながる得点となった長谷川 元希をはじめ、背後への抜け出しを得意とする矢村 健や笠井 佳祐らのゴールにも期待がかかる。
対する横浜FCは、ルヴァンカップ2回戦・北九州戦は来週の16日開催のため、前節・清水戦から中6日で臨む。昇格組同士の対戦となった前節は、相手ペースの前半を耐え、後半の立ち上がりに先制。G大阪から加入した山田 康太が、ヘディングで今季2点目を挙げた。アディショナルタイムには、櫻川 ソロモンがダメ押しのゴール。2-0で勝ち切っている。
2つのゴールはどちらもクロスからのものであり、新潟が警戒したいポイント。サイドに流れて起点となる櫻川 ソロモン、両ウイングバックの山根 永遠と新保 海鈴のサイド突破からのクロス、そしてキックの名手・福森 晃斗からの配球にも注意が必要だ。
最下位の新潟と11位の横浜FCの勝点差は『3』。新潟としては、ここで勝てば肩を並べられるチャンス。桜咲くデンカSで、ホーム初勝利をつかみにいく。
[ 文:野本 桂子 ]

