今節は3連戦の2試合目となる中、浦和はここから5試合ホーム開催が続く。アウェイ戦が先行していた中で結果の揺り戻しも期待でき、移動を伴わず連戦を戦えることは大きなアドバンテージになるだろう。
そうしたシチュエーションだけでなく、町田戦で今後に希望を抱かせる結果と内容を得たことも大きなプラス材料だ。1トップで起用された松尾 佑介と、位置を1つ上げてトップ下で先発出場した渡邊 凌磨が前線を形成。彼らによって追加点が生まれただけでなく、献身的な前線からの守備によって中盤からディフェンスラインの強度もアップした。
また3試合ぶりに先発出場したサミュエル グスタフソンも存分にスキルを発揮してリズムを生み出し、終盤もボールを保持して時計の針を進めることができた。前線の誘導が強化されたことで安居 海渡は球際の強さを取り戻し、石原 広教とマリウス ホイブラーテンは相手のキーマンを完封。浦和にとって良いことずくめの試合となった。
一方でアウェイの京都も順調だ。3月16日の第6節・清水戦以降、公式戦7戦で6勝1分と負けなし。J1で2位に位置しており、その間にはリーグ戦で上位につけているチームを破るなど勢いに乗っている。曺 貴裁監督は直近のJ1第10節・湘南戦後の会見で「監督として自画自賛するのは恥ずかしさもありますが……」と前置きしつつ、「今日は強かった」とチームを称えた。
ラファエル エリアス、原 大智、マルコ トゥーリオの3トップは相変わらず強力で、展開に関係なく得点を挙げることができる質とコンビネーションは相手チームからすれば脅威でしかない。さらに湘南戦でキャプテンの川﨑 颯太に今季初得点を含む2ゴールが生まれ、いよいよ手がつけられなくなってきそうだ。
浦和は日曜日、京都は土曜日に第10節を戦っており、中2日と中3日の日程的な違いがある。京都はアウェイへの移動があるとはいえ、ハードワークを信条とするだけにこの1日の差は心理的に大きく作用するだろう。浦和は京都のパワーに呑まれないよう、特に立ち上がりに注意する必要がある。
浦和からすると、第2節に行われた京都との前回対戦はつまずきのきっかけでもあった。開幕節の神戸戦で手ごたえを得つつも、前回対戦でチームの中心に据えていた渡邊 凌磨が負傷交代。それだけが原因ではないにせよ、その後の低迷の一因となった。時間を取り戻す意味でも、勝利して上位に迫っていきたいところだ。
変則的な日程で開催される両者の第20節。約2カ月ぶりという早過ぎる再戦がこの試合に、そしてお互いの今後にどう影響するのかが注目される。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
