新潟は前節・横浜FC戦を終えて、中2日、中3日で続く公式戦5連戦がひと段落した。
今季リーグ戦初勝利を収めた前々節・神戸戦の1-0に続き、前節は0-0と、リーグ戦2試合連続で無失点に抑えることに成功。続いていたセットプレーを含むクロスからの失点が止まった。
開幕当初は、今季のコンセプトであるハイプレスや相手DFの背後を狙う前のめりのプレーで点を奪ったものの、その裏にできるスペースを突かれて失点がかさんだ。そこからいったん守備を見直し、コンパクトな陣形を保ちながら、思い切ったチャレンジと徹底したカバーを遂行できるようになった。この2試合連続完封は、チームとして守備に重点を置いた練習を続けてきた成果でもある。
その一方で、直近のリーグ戦3試合で1得点のみと、得点数も減っている。神戸戦のように先制点を死守して勝ち切ることも必要だが、複数得点を奪えるに越したことはない。前節終了後の記者会見で、樹森 大介監督は守備改善への手ごたえを語った一方、「(パスを)受けて、リズムを作るアクションはしっかり出ていましたが、ゴールへ向かうアクションがもっと数多く表現できると、点数は生まれてくると思います」と攻撃面での課題を口にしている。攻守のバランスを探りながら、より多くの得点を重ねていくことで降格圏からの脱出を図りたい。
ここまでチーム最多の4得点を挙げている長谷川 元希は「良いアクションをしたときに、もっとボールが欲しい。そこは自分が結果で示せばボールが出てくるようになると思うので、より多くの点を決めたい」とコメント。出し手との連係を深めながら、さらに得点を重ね、好循環に導くつもりだ。
京都は16日にアウェイで明治安田J1第20節・浦和戦を行い、1-2で敗れた。浦和が6月からクラブワールドカップに参戦する影響で変則的な日程となり、早くも今季二度目の対戦。前半のうちにCKから先制を許したものの、前回対戦(第2節/1△1)でも得点を奪ったラファエル エリアスが55分にゴールを決めて追いつく。しかし、61分に中央を崩されて失点を喫したあとは、堅く守る浦和を崩せず。6試合ぶりの敗戦を喫した。
その浦和戦は、12日の第10節・湘南戦からスタメン4人を変更。浦和から期限付き移籍中の宮本 優太は契約の関係で出場できず、マルコ トゥーリオ、福岡 慎平、平戸 太貴はベンチスタートで途中から出場している。彼らが新潟戦でスタートから出場する可能性は高いだろう。
新潟が警戒したいのは、ラファエル エリアス。開幕からここまで全11試合でスタメン起用され、J1得点ランキング2位の7得点を叩き出しているほか、アシストもリーグ4位タイの『3』。チーム総得点14のほとんどに関与している。191cmの長身でテクニックもある原 大智、攻撃センスに優れたマルコ トゥーリオとの強烈な3トップを前に、新潟は鍛えてきた守備力を発揮しなければならない。
京都は今節が公式戦7連戦の7戦目。中2日でのアウェイ連戦だが、苦しい中でも抜け目なく点を決められるエースの活躍には期待がかかる。
新潟は、前節に続いてホームで戦うことができるのはアドバンテージ。今季のホームゲームは4分1敗と未勝利。“六度目の正直”でサポーターと勝利を味わい、降格圏から脱出できるか。
京都は11位・神戸とは勝点3差しかないが、首位・福岡とは勝点1差。首位浮上につなげたい一戦だ。
[ 文:野本 桂子 ]

