前節、FC東京に敗れた14位のG大阪は、敗れれば降格圏内に転落する可能性がある状況。対して、現在クラブ史上初のJ1首位を保っている京都は、3連勝を目指してパナソニック スタジアム 吹田に乗り込んでくる。
「悪い試合では正直なかったなと自分自身は思っているし、後半も良い内容でゲームを進められた」。ダニエル ポヤトス監督は0-3で敗れたFC東京戦をこう振り返ったが、指揮官の言葉はあながち的外れではない。
再三にわたって決定機を作りながらも先手をとれず、86分に先制点を献上。結果としてはそこから一気に崩れた格好となった。ただ、決め切れない、耐え切れないと攻守双方に課題があることが浮き彫りになった試合でもある。
負傷者が相次いでいる中、中3日で迎える京都戦に向けてダニエル ポヤトス監督は難しいメンバー編成を強いられることになりそうだ。
まず注目されるのは、直近の2試合でメンバー外となっているネタ ラヴィの復帰の有無。ダニエル ポヤトス監督はFC東京戦を前に、「去年手術したところに違和感があるので、リスクを背負わせたくない」と話していた。ネタ ラヴィが不在ならば、かつて京都U-15でプレーし、高いモチベーションで今節に臨むであろう美藤 倫の活躍に期待がかかる。
失点数は名古屋に次いでリーグワースト2位ではあるが、守備の崩壊が続いているわけではなく、今季勝利した4試合のうち3試合は無失点。先手をとった試合は全勝しているデータもあるだけに、「先制点を取ることができれば、(前節対戦した)FC東京のように流れに乗って得点を重ねることができる」と山下 諒也も話す。宇佐美 貴史が万全の状態でないいま、FC東京戦のスタメンが現状のベストだが、4日後にも湘南との戦いが待つだけに、何人か入れ替える可能性もありそうだ。
一方の京都は、最高の状態でパナスタに乗り込んでくる。曺 貴裁監督に率いられてJ1に復帰した2022シーズン以降、G大阪とはリーグ戦で1勝4分1敗とがっぷり四つの成績を残している。
「無欲で戦うんじゃなくて欲を出してちゃんと上を狙っていくチームになってきたことに、非常に手ごたえを感じている」と曺 貴裁監督が前節・横浜FC戦後に話したように、首位に立つにふさわしいパワフルなサッカーを披露中だ。リーグ3位の得点力を示す攻撃陣の中心は、8得点を挙げてJ1得点ランキング首位タイにつけるラファエル エリアス。彼だけではなく、奥川 雅也や原 大智ら強力なアタッカー陣が献身的かつ強度の高いプレスを繰り出しつつ、ゴールを仕留めにかかる。
G大阪の最終ラインからしてみればビルドアップでの不用意なミスは禁物であり、それと同時に局地戦での守備の耐久力が問われることになる。
G大阪の意地か、それとも京都の勢いか――。パナスタで熱い好ゲームが期待できそうだ。
[ 文:下薗 昌記 ]
