川崎Fは11日に行われた直近の第16節、6万人近くの観客が駆けつけた国立競技場で首位の鹿島と対戦した。ACLEの戦いを終えてサウジアラビアから帰国後、最初の試合ということで是が非でも勝ちたいゲームであったが、結果は痛恨の逆転負けとなってしまった。ただ、開始早々にセットプレーから先制して以降、前半の戦いぶりはポジティブな面も多く、課題として露呈したゲーム運びの部分を改善できれば、決して悲観する必要はないゲームだった。2失点に絡んでしまったGK山口 瑠伊は「自分のミス」と失点の責任を受け止めながらも、「試合はすぐに来るので切り替えてやるしかない」と強調しており、中2日のタイトスケジュールになるが、前を向いて戦っていくことが大事になりそうだ。
リーグ戦は4月6日に行われた第9節・町田戦以降の6試合で勝ちなしの状態が続いており、他クラブと比べて消化試合数は少ないが、順位も16位に位置。今節からのホーム4連戦でどれだけ勝点を積んでいけるかが、浮上のカギを握っている。「対戦相手のことは1回置いておいて、ACLE決勝で負けて、Jリーグでも再開初戦で国立で鹿島に負けてという状況が続いているので、今回はホームゲームだし、なかなか勝てていないので、自分たちの全力を尽くして何がなんでも勝ちたい」と言葉に力を込めたのは伊藤 達哉。リーグ戦における約1カ月半ぶりの勝利をつかむことで、いま直面する壁を乗り越えたいところである。
ここから中2日、中3日、中2日、中3日と続く連戦を考えれば、この横浜FC戦はメンバーを入れ替える可能性は大いにある。ACLEや鹿島戦で悔しい思いをした選手たちにとってはうっ憤を晴らすためのゲームになるかもしれない。息をつく暇もなくゲームは続くが、とにもかくにもチーム全員の力を合わせ、目の前の1勝をつかみにいきたい。
対する横浜FCは3連敗と苦しい状況の中で戦った直近の第16節・福岡戦で勝利を収め、イヤな流れを断ち切ることに成功。J1初先発となった室井 彗佑のJ1初ゴールを守り切り、6試合ぶりの勝点3を手にした。
今節はアウェイゲームとなるが、川崎Fよりも準備期間は1日多い。中3日のスケジュールで、本拠地と同じ神奈川県内でのゲームとなれば、調整や移動にそこまで大きな負担はないだろう。ここで今季初となるアウェイでの勝利をもぎ取り、今季初の連勝を達成できればチームとして大きな自信を得られるはず。ここまで挙げた4勝の試合すべてがそうだったように、無失点の時間を長くしていき、訪れたチャンスを確実に仕留めるしたたかさを発揮したい。
[ 文:須賀 大輔 ]


