横浜FMはAFCチャンピオンズリーグエリートファイナルズ出場に伴い、延期されていた第14節・柏戦を14日に消化。前半は攻守の完成度が高い柏に対してなんとか必死に食らいつき、シュート1本、ボール保持率38%となった中でもスコアレスで折り返す。後半も攻守に上回る柏ペースは変わらず、56分に失点。1点を追う横浜FMは早めの交代策で反撃態勢を整えるも、最後の精度を欠き、得点が奪えず。0-1のまま時間が進むと、後半アディショナルタイムに追加点を許し、5連敗となった。
柏戦で出た課題としては、特にシュート1本に終わった前半で顕著だったビルドアップの内容だろう。相手陣地にボールを運んでもバックパスの連続で自陣に戻すと、圧力を受けてロングボールで逃げることとなり、回収されるシーンが目立った。意図的に相手を引き込み、連動してビルドアップの出口を作れれば攻撃の幅も広がる。2試合連続で守護神を任されたチーム最年長の飯倉 大樹は言う。
「後ろでボールを回しても結局、出口やその先があまり見つけられなかったのは課題。そこをあえて、後ろの選手が強い気持ちを持ってプレーするのが一番大事じゃないかなと。逃げ、逃げのパス回しをして誰かがハマって苦しい思いするのであれば、最初にハマらないようにしていくべき。僕やCBが怖がらずにプレーしていくことがいまは大事」 相手の京都は前線からのハイプレスが武器。GKを含めた守備陣が1枚をはがすことができれば、局面は一気に変わる。もちろん、すべて独力で回避できるわけではなく、中盤より前の選手が出口となるポジションをいち早く取ることも重要。選択肢を複数用意することをテーマに今節は臨みたい。
対する京都は前節、ホームで名古屋と対戦。70分に長沢 駿が数少ない好機をモノにして先制するも、84分に相手の波状攻撃に耐えられず、失点。1-1のドローに終わった。
その前節は、エース・ラファエル エリアスや原 大智ら前線に多くのケガ人を抱える苦しい台所事情を背景に、今季初めて開始から3バックのシステムを採用。その狙いについて、「ホームで勝つためにフレッシュさや戦術のかみ合わせ、起用する選手の中での最適化を出した」と曺 貴裁監督。今節、どれだけケガ人が復帰できるのかが不透明な中、基本布陣の[4-3-3]に戻すのか、2試合連続で3バックを選択するのか。状況に応じて最適解を導き出すことに長けた、古都のクラブを率いる智将の決断に注目が集まる。
[ 文:大林 洋平 ]

