ホームの横浜FCは、9月の公式戦の成績が1勝1分1敗。JリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド準々決勝では、昨季のJ1王者・神戸との死闘を制し、セミファイナルへ勝ち進んだ。一方、リーグ戦でも前節は優勝争い中の町田と接戦を繰り広げ、勝点1をもぎ取ることができた。もちろんどの試合もラクな展開ではなく、一瞬のスキも許されないシビアな戦いを強いられてはいる。ただ、町田戦では7月に加入した24歳の窪田 稜がJ1デビューを飾り、18歳FWの前田 勘太朗とJFA・Jリーグ特別指定選手の細井 響がリーグ戦デビューを果たした。細井 響に関しては早々に1アシストを記録するなど、若手の躍動も光り、チームの調子は確実に上向いている。
今節においても、「自分たちのほうが強度で圧倒的に上回れるはず」(ンドカ ボニフェイス)と、三浦 文丈監督が就任後からチームに落とし込んできた“キワでの戦い”については、選手たちも強気な姿勢を見せる。
一方で相手の新潟は、直近で戦った神戸や町田のようにロングボールを主とした縦に速いサッカーを展開するチームではなく、丁寧にパスをつないでマークのズレを作りながら、地上戦で前進してくる。そこのギャップについては三浦 文丈監督も「プレスに行くところと、セットして構えるところの“メリハリ”を大事にしないといけない」と警戒心を強めている。
その新潟は、6月15日の第20節・横浜FM戦での白星を最後に10戦未勝利と、結果だけを見れば依然として厳しい状況が続く。
しかし、失点数は徐々に減少傾向にあり、試合内容もスタッツの数字も決して悪くはない状態にある。前節・清水戦で言えば、シュート数は清水の7本に対して倍となる14本を記録。チームとしても、選手一人ひとりの意識としても、J1残留という目標に向けて前傾姿勢は保てている。
課題として挙げられるのは、先制点を許さないための立ち上がりから前半30分までの試合運びと、フィニッシュのクオリティー。早い時間帯での失点が多い中、丁寧さや集中力は大事にしたいところ。また、「立ち上がり、自分たちが受ける形が多くなってしまった」(入江 徹監督)という清水戦の反省も生かし、ゲームをコントロールしていきたい。
次節は中2日、その次は中3、4日。今節から、体力的にも精神的にも負担のかかる3連戦となる。その初戦でライバルに打ち勝つ成功体験を得られれば、残留への流れを大きく引き寄せられるはずだ。
[ 文:青木 ひかる ]
