今回の一戦は、両チームとも直近の試合から中2日という厳しいスケジュールの中で行われる。コンディション管理と両監督の選手起用が試合の行方を大きく左右するだろう。
現在、両チームは勝点37で並んでいるが、チーム状況は対照的だ。FC東京は“東京ダービー”、そして“多摩川クラシコ”と伝統の一戦を連続で制し、直近3試合で2勝1分と好調を維持している。前節・川崎F戦で決勝ゴールを挙げたのは遠藤 渓太だった。試合前から「自分が決めて“多摩川クラシコ”に勝ちたい」と強い意思を語っていたが、その言葉どおりチームを勝利に導く一撃を放った。
「個人的にはダービー(前々節・東京V戦)のパフォーマンスがあまり良くなく、騒がれていた中で自分は鳴かず飛ばずだったと思っています。だからこそ、ここで一発決めてやろうという気概がありました。それを結果として残せたことは良かったです」 その遠藤 渓太と右サイドで良好な関係を築いていたのが、2試合ぶりの先発出場となった安斎 颯馬。与えられたチャンスを決して無駄にしない強い意思の下、攻守にわたり堂々たるパフォーマンスを披露しており、2試合連続の先発出場も期待される。
守備面ではアレクサンダー ショルツを中心に2試合連続でクリーンシートを記録。福岡戦でもその堅守を継続し、“3試合連続”へと伸ばしたい。
一方の福岡は、直近5試合で未勝利かつ3連敗中と厳しい状況が続いている。前節・横浜FM戦でも2失点を喫して3試合連続で複数失点と、課題が鮮明となっている。
横浜FM戦を振り返った金 明輝監督は、こう語った。
「前半の2失点で完敗でした。相手の守備の圧力や、自陣で構えてからの守備に対し、こちらの攻撃はボールを奪い切られ、カウンターを受けてしまいました。セカンドボールの競り合いも準備はしてきたものの、一瞬の速さや身体的な強さで上回られた印象です。ボールを保持しながら前進を試みましたが、相手の脅威となるまでは至らない場面が多く見られました。後半は修正しましたが、ゴールには結びつかず試合終了となりました。悔しい敗戦ですが、次の試合はすぐに訪れます。気持ちを切り替えてリカバリーしていきたいと思います」 攻撃陣で注目したいのは、シャハブ ザヘディ。今季はまだゴールがないものの、巧みな駆け引きで相手の守備を翻ろうするFWだ。昨季Jリーグデビューを飾った相手であるFC東京から、今季初ゴールを奪えるか。
FC東京は勢いをさらに加速させるべく、今季初の3連勝を目指す。福岡は難局を打破すべく、なんとしても流れを変える結果をつかみたい。互いの意地とプライドを懸けた激闘が、味スタで繰り広げられる。
[ 文:匂坂 俊之 ]
