「自分たち次第で、自力で結果を残せる立場に、残り3試合でいられることは非常に大きな前進だと思う。ここからまたしっかり3試合を勝ち切る頭でやろう」(鬼木 達監督) 今回の中断期間ではあらためて攻撃面の質の向上に取り組んだ。直近3試合で計1得点と少し停滞気味の攻撃面を改善し、横浜FCの守備を崩したい。
対する横浜FCは降格圏に沈んでおり、もう負けられない状況だ。35試合を終えて勝点32と伸び悩んでいる。1つ上の17位につけている横浜FMは勝点37であり、両者の勝点差は『5』。今節で横浜FCが引き分け以下に終わり、横浜FMが勝利を収めると降格が決まってしまう。是が非でも勝点3が欲しい状況だ。
前節の対戦相手は、鹿島と優勝を争う柏。相手に何度もチャンスを作られながらもGKヤクブ スウォビィクを中心にゴールを守っていたが、72分に山田 雄士、76分に仲間 隼斗と、途中出場の2人に立て続けにゴールを奪われて0-2で敗れた。試合後、三浦 文丈監督は「相手にボールを動かされ続けて、疲弊したところで(1失点目の)ミドルを決められてしまった」と悔しがった。
前線にはジョアン パウロ、ルキアン、櫻川 ソロモン、アダイウトンと個の能力でゴールに迫れる選手がそろっている。守備を固めた上で彼らの推進力を生かすサッカーは、ゴールが欲しい鹿島にとっても厄介だ。ゴール欲しさに守備のバランスを崩してしまえば、横浜FCのカウンターが威力を発揮するだろう。だからといって、縮こまっているわけにもいかない。「先制点が大きく左右するゲームだと思っています。恐れることなく向かっていきたい」と鬼木 達監督。前半から積極的に戦うことを口にした。
この対戦は鹿島が3試合続けて勝利を収めている。前回の対戦では前半こそスコアレスで終えたものの、後半に入って鹿島が攻撃力を発揮。チャヴリッチ、鈴木 優磨がゴールを決めると、相手のオウンゴールから3点目を奪い、勝点3を手にした。9年ぶりのJ1制覇を目指す鹿島を後押ししようと、この試合もチケットはほぼ完売。当日は、数多くのサポーターが訪れることが予想される。
鬼木 達監督は「こういうゲームはわれわれ現場とか、選手とか、そこだけで戦えるものではない。サポーター、あとはクラブのスタッフ全員、すべてがそろってのゲームだと思っています。みんなで勝ちましょう」と呼びかけた。
[ 文:田中 滋 ]

