ホームの京都は17勝11分7敗の勝点62で、現在3位。前節は首位・鹿島と1-1で引き分けた。前半から試合の流れをつかみ、マルコ トゥーリオが相手守備陣の間隙を突いて先制点を決める。そして1点リードのまま後半アディショナルタイムに突入したが、ラストプレーで失点を喫し、直接対決で勝利をつかみそこねる痛恨の結果となった。
試合後、曺 貴裁監督は「いま言えるのは(大事なポイントを落としてしまったことを)悲劇にならないようにすることです。事実として、われわれにチャンスが残されていないわけじゃない」と前を向いた。残り3試合で首位とは勝点差5。今節で勝利を収め、逆転優勝への可能性をつなぎとめたい。
アウェイの横浜FMは10勝7分18敗の勝点37で、現在17位。前節は広島に3-0で勝利した。前半に相手陣でボールを奪ったカウンターから、植中 朝日がペナルティーエリアの外から右足を振り抜いて先制点を挙げると、終了間際には天野 純がPKを成功させ、さらにCKからジェイソン キニョーネスが頭で決めた。
試合後、大島 秀夫監督は「選手たちが一つひとつの局面や戦いで、体を張って魂を出して戦ったからこそ、得点が生まれたし、相手に点を取らせなかった試合になりました。大きな勝点3になりました」と結果と内容を評価している。
両チームの前回対戦は5月の第17節で、アウェイへ乗り込んだ京都が松田 天馬、奥川 雅也、福田 心之助のゴールにより3-0で勝利した。
あれから約半年が経過し、両チームの状況は変わっている。特に横浜FMは陣容が様変わりした。前回対戦時と前節のスタメンを比較してみると、両方で先発している選手は喜田 拓也と加藤 蓮の2人だけ。シーズン途中に加わった角田 涼太朗と、ケガから復帰したジェイソン キニョーネスのCBコンビは守備の立て直しに貢献しており、10月の3試合で喫した失点はわずか『1』。直近2試合は完封勝利を収めている。また、ジョルディ クルークスは鋭い左足で好機を作り出しており、今夏の横浜FM加入以前から熱戦を繰り広げてきた京都としては要注意選手だ。古巣対戦としては、鈴木 冬一は昨季京都に在籍しており、大島 秀夫監督も現役時代に2シーズン、紫のユニフォームに袖を通していた。
一方の京都は、当時から主軸となる選手の顔ぶれに大きな変化はない。負傷欠場中のラファエル エリアスは前回対戦も不在だった。その試合で3トップの中央を務めた長沢 駿は「これまで優勝争いも残留争いも経験してきたけれど、先制点がかなり大事になります。僕たちが先に得点を取れば、相手は焦ったり、得点を取るために攻守のバランスを変えなきゃいけなくなる」と、先制点の重要性を説いている。
朗報なのはキャプテンの福岡 慎平が、ケガから復帰したことだ。先週からチームに合流して、フルメニューを消化。私生活では待望の第一子が誕生するという出来事もあった。「残り3試合、僕たちは勝つだけ。上の順位のチームのことは気にせず、マリノス戦へ挑むだけです」と頂点への歩みを進める構えだ。
試合は14時キックオフで、チケットは完売。前節にサンガSの最多入場者数を更新するなど、スタジアムの熱気は高まりを見せている。当日は雨の予報が出ており、スタジアムは全席が屋根で覆われているが、駅からの移動などの際の雨具などは準備が必要だ。
[ 文:雨堤 俊祐 ]

