横浜FMは前節、優勝の可能性を残していた京都とアウェイで対戦。28分、ジョルディ クルークスがPKを失敗し、先制機を逸するもその7分後、今度はジョルディ クルークスがキッカーを務めたFKから谷村 海那が頭で合わせて先制に成功する。後半は京都の攻勢に対して受け身に回ったものの、その劣勢の時間帯をしのぐと72分、途中出場の天野 純の追加点で突き放し、後半アディショナルタイムには植中 朝日がダメ押し点。今季初の3連勝を達成し、残留を確定させた。
その歓喜に沸いた京都戦からの3週間は「緊張感やヒリヒリ感、ピリピリした空気は良い意味でなくなった」と大島 秀夫監督。その上で今節からの2試合をこう展望する。
「戦い方を変えたクラシックなサッカーでファン・サポーターの皆さんに感動を与えられたのであれば、そこが基準になる。その上でマリノスの未来につながる意味で必要なエッセンスもある。残留が決まったから終わりではなく、最後まで続けてやり切る」 今節は、守備の柱であるジェイソン キニョーネスが累積警告によって出場停止。25日の全体練習に姿を見せなかった鈴木 冬一の出場も不透明で、守備陣の顔ぶれが変わる。そこで鼻息を荒くするのが、約2カ月ぶりの先発が濃厚なトーマス デン。「チームが出力しているものは素晴らしいものがある。それをホーム最終戦でも同じく継続し、さらに良いものを出していきたい」と直近3試合のパフォーマンスを継続できるかがポイントだと話した。
対するC大阪は前節、アウェイで清水に4-1で快勝。開始から11分間で2ゴールを奪うなど、当時得点ランク3位(現在2位)のラファエル ハットンや、ヴィトール ブエノら攻撃陣がネットを揺らした。直近の3連勝を飾った期間で奪った得点は『8』。この攻撃力を、3戦連続無失点の横浜FMにも発揮し、ラファエル ハットンの逆転での得点王獲得にも望みをつなげたい。
また昨季までの6年半、横浜FMに在籍した畠中 槙之輔の“初の凱旋試合”となるのも見どころの1つ。横浜FMのアタッカー陣は昨季の面々から様変わりしたが、「彼らの力は自分が知っている」と畠中 槙之輔は話す。2019年のJ1制覇を皮切りにトリコロールの黄金期を支えた名手として、古巣のサポーターの前で好パフォーマンスを見せようと気持ちが入っているのは想像に難くない。
[ 文:大林 洋平 ]

