新たにイェンス ヴィッシング監督を迎えたG大阪はC大阪との開幕戦でPK戦の末に勝利を手にした。そこから中4日の日程でAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)のラウンド16第1戦を戦い、浦項(韓国)と1-1のドロー。アウェイの地から帰国して、中2日の連戦で名古屋と対戦する。
C大阪戦後、「次はもっともっと自分たちのサッカーを見せて、チャンスをより多く作り出し、しっかりと90分で決着をつけられるようにやっていきたい」と意気込みを語ったイェンス ヴィッシング監督だが、開幕から公式戦2試合を終え、いまだ90分間での勝利はなし。『パナソニック スタジアム 吹田10周年記念マッチ』と位置づけられる今回の一戦は勝点3が欲しい。
早くも今季公式戦3試合目となるだけでなく、4日後には浦項とのACL2ラウンド16第2戦が控える難しい日程の中で、まずは指揮官が送り出すスタメンに注目したい。C大阪戦では南野 遥海や岸本 武流が先発に抜擢され、浦項戦では佐々木 翔悟がACL2で初先発。随所に“ヴィッシング色”が見られている中、ACL2のアウェイ遠征に帯同しなかった主力も含めて、いかなる選手がピッチに送り出されるかが楽しみだ。
特に期待がかかるのは、公式戦2試合連続でピッチに立っている攻撃陣の若手である。プロ4年目の南野 遥海は開幕戦でもポスト直撃のシュートを放つなど動きの良さを見せており、プロ2年目の名和田 我空も途中出場ながら攻撃のカードとしてイェンス ヴィッシング監督が計算に入れている。一方で、最後尾で存在感を放っている39歳のGK東口 順昭は5年ぶりの開幕スタメンを飾った前節で安定したセーブを披露。名古屋の攻撃陣をシャットアウトすることが期待される。
一方の名古屋は開幕戦で清水に1-0の勝利。ペトロヴィッチ監督の初陣を勝利で飾った。やはり今節の見どころの1つは、今季から新たに指揮を執る両外国籍監督の采配と目指すスタイルのぶつかり合いだろう。前節は最少得点差での勝利だったものの、早くも“ミシャ式”の一端を披露。清水の倍以上となる12本のシュートを放ち、チャンスを作り出した。「開幕戦でチームの完成度も含めてまだまだなところがある。今日一番うれしかったのはチームの全員が本当に勝ちたいという姿勢、意欲、意思を見せてくれたこと」とペトロヴィッチ監督は清水戦後に語っている。
過去2シーズンはG大阪が4戦4勝。ウチ3試合はクリーンシートと圧倒しており、昨季の2試合はいずれも山下 諒也がゴールを決めている。直近の浦項戦でも華麗なゴールを決めた山下 諒也は好調を維持しているだけに、名古屋の守備陣がいかに封じるかもポイントの1つになりそうだ。
90分での初勝利が欲しいG大阪と、開幕連勝を目指す名古屋。スタイルは異なるものの、勝利を目指す熱い気持ちは両者同じである。
[ 文:下薗 昌記 ]
