川崎Fとの開幕戦、両チーム合わせて8ゴールが生まれる打ち合いの末に3-5で敗れると、前節・東京V戦も小泉 佳穂の得点で前半のうちに先制するも、後半で染野 唯月に同点ゴールを決められ、さらにアディショナルタイムにも福田 湧矢にゴールを許し、1-2で逆転負けを喫してしまった。チャンスの数では2試合とも対戦相手を圧倒する内容を見せていながらの連敗は、多くの人にとって予想外の結果だ。「ケガ人と体調不良を含めていま、13、14人が戦線離脱しています」とリカルド ロドリゲス監督が苦しい台所事情を明かす。そして、今節は昨季J1を制した鹿島との対峙。今大会は通常のリーグ戦よりも圧倒的に試合数が少ないため、開幕から3連敗となれば、それはタイトルから大きく遠のくことを意味する。柏としてはなんとしても勝利が必要な一戦だ。
迎え撃つ立場の鬼木 達監督は、そんな柏の現状を次のように感じていた。
「ゲームは柏がしっかり支配している。どっちが決めるか。そういうところでこの結果になっているのかなと思います」 昨季の柏との対戦でも2戦2勝だったとはいえ、鹿島としては苦しい展開を強いられる場面も多かった。相手の力は分かっているだけに、たとえ押し込まれてもゴールを許さない守備を見せたいところだろう。
ケガ人と体調不良でメンバー編成に苦しんでいる柏とは対照的に、鹿島はケガ人が続々と復帰している。長期離脱していた師岡 柊生が今週から全体練習の一部に合流を果たし、オフに手術した松村 優太も同じく一部メニューをこなした。この試合への出場はさすがに難しいが、近いうちの復帰が期待される。また、開幕戦を前に負傷していた田川 亨介や津久井 佳祐はフルメニューをこなしており、この試合での起用も十分にあり得るだろう。前節・横浜FM戦は出場停止だった三竿 健斗も戻ってくるため、充実したメンバーを組めるはずだ。
ボール保持と高い位置からの組織的な守備を持ち味とする柏に対し、鹿島も同じようなサッカーを志向している部分がある。ただ、ポジションの流動性などを含めて攻撃面での創造性は柏のほうが上。そのため鬼木 達監督は「自分たちはチャレンジャーだと思っている」と話す。
昨季のJ1最終節まで優勝を争った両チームだけに、熱のこもった好ゲームとなることは必至。攻守にわたってハイレベルな攻防が試合終了まで続くはずだ。
[ 文:田中 滋 ]

