神戸は現在、勝点の積み上げが停滞している。第4節・福岡戦からAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ラウンド16の2試合を挟み、第6節・名古屋戦まで公式戦4連勝を飾り、着実に勢いをつかんだかに見えた。ところが、前々節・G大阪戦では今季初の複数失点を喫し、90分を2-2で終えた末にPK戦で敗戦。さらに前節・C大阪戦も90分を1-1のタイスコアで終え、2戦連続となったPK戦で敗れている。
この2試合では、前半から完全にペースを握られる難しい展開に陥った。ただ、後半に挽回して90分をタイスコアで終え、それぞれ勝点1を得たことはポジティブに捉えられる。それでも、扇原 貴宏は「どちらかといえばもったいない」と振り返り、さらなる向上に言及した。
「前半のような戦い方をしてしまうと、やっぱり勝点3を取ることは難しくなる。後半みたいに相手陣地でうまくサッカーができれば、神戸のペースで進められることが多かった。それを90分通してやり続けられるように、試合の入り方を含めて反省することが多いと思っている」(扇原 貴宏) 今節は、躍動感を増している18歳の濱﨑 健斗がU-19日本代表のウズベキスタン遠征、19歳の山田 海斗がU-21日本代表の韓国遠征で不在。さらに、武藤 嘉紀や佐々木 大樹ら軸を担う選手の負傷離脱もある中で、奮闘を続ける既存戦力や復帰を視野に入れる選手たちも含めて総力戦で挑むことになる。前節、後半開始から出場して同点ゴールを決めた日髙 光揮のように、出番を得た選手が着実にパフォーマンスを発揮する流れも生まれている。良いムードをもってホーム戦のピッチに立ちたいところだ。
一方、広島も2連敗中と苦境に立たされている。ACLEはラウンド16でジョホール(マレーシア)と激突し、2戦合計2-3で無念の敗退。その直後に迎えた第6節でG大阪を2-0で下し、戦うスピリットを発揮できたことは良かったが、ここから良い流れをつかめていない。続く前々節・名古屋戦を1-2で落とすと、前節は清水を相手に1-3と完敗。いずれも90分での敗戦となり、勝点を積み上げられなかったのは痛恨だった。
直近2試合は、神戸と同じく前半に流れを失う中で失点を喫し、後半に巻き返しを図ったものの及ばないという展開だった。今節はアウェイ3連戦の3試合目。日本代表と韓国代表にそれぞれ招集されたGK大迫 敬介とキム ジュソンが欠場する見込みだが、チーム全体で課題を改善し、次節のホーム戦につなげたい。
また、昨季まで4シーズンにわたって広島を率いた神戸のミヒャエル スキッベ監督にとっては初めての古巣戦。両チームのサポーターも含め、思いが交錯する熱い試合になりそうだ。
[ 文:小野 慶太 ]
