直近の第5節・川崎F戦を1-1からのPK戦で制した町田は、勝点2を上積みし、戦前の3位から順位を1つ上げた。サイドからのクロスで失点が重なっているチーム状況はなかなか改善されていないが、最後の砦である守護神の谷 晃生が絶好調をキープ。「晃生がすごかった」とチームメートの相馬 勇紀も賛辞を送るほどの活躍だった。
なお、PK戦での谷 晃生は4本中3本をストップし、勝利の立役者となった。それでも、本人は「1本決められていることがとても悔しい」と猛省。また、1失点に関しても、クロスに触れていたため、「自分が防がないといけなかった」と反省点を口にした。J1百年構想リーグでは2試合目のクリーンシート勝利へ。今節に向けて、町田の守護神は自ら手綱を引き締めて臨むに違いない。
対するFC東京は、直近の第8節において、東京Vとの“東京ダービー”を戦った。0-0からPK戦にもつれ込んだ一戦は2-4で敗戦。今大会4試合目のPK戦で初黒星となり、首位を走る鹿島の背中がやや遠のいた。首位チームの追走へ、すぐ上の順位に位置する町田との今節は、必勝態勢で臨む一戦だ。
ましてやFC東京にとって、町田は昨年度の天皇杯準決勝で敗れた相手。FC東京を破って決勝に進出した町田は、そのまま頂点まで駆け上がった。今節はFC東京にとって、雪辱戦でもある。
その悔しさを晴らす一戦を前に、主力FW長倉 幹樹が健在である点は、チームにとって好材料。町田にとって、長倉 幹樹は苦い記憶が残る存在だからだ。長倉 幹樹が松橋 力蔵監督率いる新潟でプレーしていた折、2024年のJリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド準々決勝第1戦で町田から4ゴールを奪取し、準決勝進出の原動力となっていた。昨年度の天皇杯準決勝ではケガのためピッチに立てなかったぶんも、“町田キラー”的存在でもある長倉 幹樹の奮起に期待が膨らむ。
なお、過去にFC東京と対戦した町田のホームゲームは、すべて国立競技場(現MUFGスタジアム)開催だった。中立地開催扱いとなる前述の天皇杯準決勝も同様であり、そのため今節はFC東京にとって、町田GIONスタジアム初上陸を果たすことになる。
また、日程変更の影響により、くしくも4日後には味の素スタジアムでのリターンマッチが待ち受けている。お互いにとって、今カード2連勝が望ましい状況の中、ミッドウィークの2位争奪戦は、熱きバトルが約束されたようなものだ。
[ 文:郡司 聡 ]
