4月1日に行われた第1ラウンドは、FC東京が町田GIONスタジアムに初めて乗り込み、遠藤 渓太のミドルシュートに加え、佐藤 恵允が2ゴール。3-0のクリーンシートでFC東京が快勝を収めた。
欧州遠征に臨む韓国代表に招集されて不在のキム スンギュに替わってゴールマウスを守ったのは、今季徳島から加入した田中 颯だった。昨季は明治安田J2で全38試合にフル出場し、19試合で無失点に抑えてJ2ベストイレブンにも選出されていたが、今季はここまでキム スンギュに正GKの座を譲り、出場機会を待ち続けてきた。
FC東京でのデビュー戦を終え、田中 颯は「重要な局面での町田との直接対決だったので、絶対に勝点3を取りたかったですし、チームとしてもポジティブな内容でした。すぐに町田との連戦になりますが、また違った展開になると思うので、気持ちを引き締めて臨みたいです」と語り、すでに視線は第2ラウンドに向けられていた。
攻撃面では、ここまでチームを引っ張ってきた長倉 幹樹が左ハムストリング肉離れで離脱。それだけに、第1ラウンドで今季初めてFWとして出場し2得点を挙げた佐藤 恵允の役割は一層大きくなる。
さらに、日本代表に招集されていた佐藤 龍之介は、英国遠征の2試合で出場機会はなかったものの、6月開幕のFIFAワールドカップ2026でのメンバー入りを目指し、J1百年構想リーグで圧倒的な数字を残すべく強い意欲を持って戻ってくるはずだ。
一方の町田は、AFCチャンピオンズリーグエリート参戦による過密日程の中で、コンディション調整の難しさも抱える。それでも、このまま終わるわけにはいかない。
第1ラウンドでの3失点によってEASTグループではワーストの15失点となり、守備面の課題が浮き彫りになっている。消化試合数が1試合多いとはいえ、それを差し引いても改善が求められる状況だ。
黒田 剛監督も第1ラウンド終了後、守備の機能不全を指摘した。
「前半から守備がハマらなかった印象です。長い時間をかけて練習を積んできたFC東京さんのほうが、その成果を最初から出してきた印象もあります。結果論にはなりますが、われわれが最初の決定機を決められなかった一方で、相手はチャンスを決めてきたことで試合が難しくなりました。ただ、これも勝負ですし、引きずっても仕方がありません。中3日でのFC東京戦に向けて、同じ相手に連敗しないよう、良い準備を進めていきます」 守備面での修正が、リベンジに向けてカギとなるだろう。
連戦の中で迎える再戦。FC東京が前回の勢いをそのまま持ち込むのか、それとも町田がリベンジを果たすのか。首位・鹿島を追う両チームの意地がぶつかる一戦から、一瞬たりとも目を離すことはできない。
[ 文:匂坂 俊之 ]
