柏は前節・浦和戦でも狙いとするポゼッションサッカーを展開しながらゴールが遠く、0-1で敗戦。6連敗中に挙げた得点はわずかに『1』と課題は明白であり、いかにしてゴールネットを揺らすかが重要になる。
枠内シュート0本に終わりながらもチャンスを作り続けた前節について、リカルド ロドリゲス監督は次のように振り返った。
「ゴールに近い明確なチャンスがありました。ポストに当たり、それが外に出ることもありました。けれども、それが中に入り、ネットを揺らすときもあります。そして、速いクロスに対して瀬川(祐輔)があと数センチ届けばゴールにつながった決定的なチャンスもありました。本当にいまわれわれに足りないのは、あと少しの差だと思います」 チームとして1つのゴールさえ奪えれば、一気に取れるようになるかもしれない。とにかく得点機会を作り続けて、まずは目先の1点をもぎ取りたい。
対する川崎Fは、1つでも上の順位で終えるために勝点を積み重ねていきたいところ。総失点24はEASTグループで3番目に多いが、前節は見事に完封勝利を収めた。今節もその再現を狙う。
注目選手は、柏アカデミー出身の伊藤 達哉。昨季は圧巻のパフォーマンスを披露してJ1で13ゴールを決めたが、今季はここまで無得点と苦しんでいる。JリーグYBCルヴァンカップ準決勝も含めた昨季の柏戦においては、ホームでは得点を決めたが、アウェイでは決めていない。若き日に研鑽を積んだ“日立台”のピッチで、今季の1点目を狙っていく。
一方、柏の注目選手は瀬川 祐輔。昨夏に川崎Fから加わった瀬川 祐輔は今季ここまでチームトップの4ゴールを記録。途中出場が多い中でもチームをけん引し、前節も途中出場からチャンスを創出した。後半戦に入ってからはまだゴールがないだけに、古巣を相手に勝利に導く得点を奪いたいところだ。
開幕戦で5-3と打ち合いを演じた両者。このときのスコアラーであり、開始25分でハットトリックを達成した川崎Fのエリソンや、移籍初年度でいきなりの古巣戦となった中、ゴールを決めた柏の山内 日向汰など、印象的な活躍をした選手たちが再びネットを揺らすかどうかにも注目したい。
柏は6連敗中と苦しい状況にあるが、それでも信じる道を突き進んで正解を手繰り寄せなければいけない。
「残り少ない中で目的が曖昧になったり課題と向き合わなくなったりしたら意味のない試合になってしまうので、そこは見失わないようにしないといけないです」(古賀 太陽) J1百年構想リーグの経験を、夏から始まるシーズンへとつなげられるか。残り試合の内容と成績で勢いは変わるはず。柏としてはここから連勝でシーズンを終えたい。
[ 文:藤井 圭 ]
