横浜FMは5連戦ラストとなった前節、ホームで鹿島と対戦。立ち上がりから前線2枚のハイプレスで制限をかけ、中盤以降はマンツーマンの守備が機能して主導権を握り、被シュートを1本に抑えて折り返す。すると58分、ユーリ アラウージョの粘りを起点に天野 純のクロスを谷村 海那が合わせて先制する。しかし、勝利目前の90+5分にレオ セアラの同点ゴールで追いつかれると、PK戦を4-5で落とした。
ただ、敗れこそしたものの、その前の2試合と比べて内容は改善した。特に前半の内容について大島 秀夫監督はこう手ごたえを話す。
「前半、特にアグレッシブにプレッシャーを掛け、プレスに関しては良い内容というか、できていた。もちろんそこからショートカウンターで点を取れればより良い前半ではあったが、良い内容の前半だった」 その一方で課題もある。1つは痛恨の失点を喫したセットプレーの守備。「ゾーンディフェンスがいて、3人がマンツーマンについていた。何のストレスもなくレオに走り込まれたのが一因。マンツーマンで自由にやらせている時点で問題だ」(大島 秀夫監督)。前々節・町田戦に続いて2戦連続でセットプレーから失点を喫しており、それまでも数字には表れていないが、フリーで打たせる場面が見られ、早急な改善が必要となる。
もう1つは途中からピッチに立つ選手の質。特に終盤、左サイドで押し込まれる展開が目立つだけに、ベンチメンバーの奮起が求められる。さらに鹿島戦で負傷交代した好調・天野 純の今節の出場が不透明な状況。もし欠場した場合、ルーキーの樋口 有斗が代役の有力候補となるだけに新たな戦力の台頭も期待される。
対する柏は前節、ホームで川崎Fと対戦。前半はこう着した時間帯が長かったが、後半に交代カードで試合を動かしにかかると、73分、馬場 晴也のクロスを細谷 真大が頭で合わせてネットを揺らす。この途中出場コンビによる得点が決勝点となり、連敗を『6』で止めた。
川崎F戦は最少得点差だったが、相手の奇襲とも言えるシステム変更にうまくアジャストし、後半のギアの上げ方を含めて内容は上々だった。リカルド ロドリゲス監督は言う。
「ハーフタイムにうまく修正をし、後半はより守備も前から行けた。そして途中出場の選手たちが勝利に大きく貢献してくれて、そのような選手たちの活躍も高く評価している」 今節はアウェイではあるが、リカルド ロドリゲス監督が就任した昨季以降、公式戦5戦全勝と相性の良い横浜FMが相手。川崎F戦でつかんだ良い流れを継続し、連勝を手にして上昇気流に乗りたいところだ。
[ 文:大林 洋平 ]

