甲府はプレーオフ進出が現実的には消滅したと言わざるを得ない。数字上の可能性はあっても、14位・甲府とプレーオフ圏内までの間にあるチームが多過ぎる。どこかが負けてもどこかは勝つので、残り7連勝しても厳しい。ただ、甲府には天皇杯という大きな目標が残っている。リーグ戦は2連敗中だが、首位の新潟に高いモチベーションを持って挑み、勝てないと、天皇杯準決勝の相手・鹿島から勝機を見いだすことは相当難しくなるだろう。
吉田 達磨監督にとって新潟の松橋 力蔵監督は少年時代(茨城県のアセノSC)に憧れた選手であり、コーチでもあり、元チームメートでもある。「少年時代のアイドルだった」と言う吉田監督。現在はプロの監督同士なので昔の関係や感情はピッチに持ち込んでいないが、天皇杯ベスト4クラブの意地を見せたい試合でもある。吉田監督は「僕自身、自分のスタイルを取り戻したい。(ここから先は)よりピュアでフェアな(チーム内)競争をやりたい。『小細工なく、捨て身で』と言うと言い過ぎだけど、思い切ってやるだけ」と割り切りって臨むことになりそうだ。
[ 文:マツオ ジュン ]
