清水は現在2試合連続ドローと勝点を取りこぼしている印象もあるが、直近9試合で見ると6勝3分と無敗を維持。今季序盤から優勝争いをリードしてきたチームは、この試合に勝てば、他会場の結果を待たずに自動昇格を決めることができる。
チケットは完売し、サポーターのボルテージも最高潮。今季、本拠地・IAIスタジアム日本平で行われたリーグ戦では13勝2分と圧倒的な成績を残している。満員のホームスタジアムで歓喜の瞬間を迎えるべく、秋葉 忠宏監督も「今週で決めるところをしっかりと決めて、タイトルに向けて突っ走りたい」と意気込んだ。
対する山形は、いまJ2で最も好調なチームだ。直近9試合の成績は8勝1敗と清水を上回っており、現在首位に立つ横浜FCには明治安田J2第29節で敗れたものの、以降は5連勝と波に乗っている。第25節終了時点で13位だった順位は、7位まで浮上。4位の千葉まで勝点1差に迫っている。この勢いのままJ1昇格プレーオフ圏内へ浮上し、さらにプレーオフでアドバンテージ(会場はリーグ戦上位チームのホームスタジアム、90分で引き分けの場合はリーグ戦上位チームが勝利)を得るべく、可能な限り高い順位を目指している。
そんな山形において、輝きを放っているのがディサロ 燦シルヴァーノ。現在は4試合連続ゴール中で、昨季途中まで在籍した古巣を相手に5戦連発を狙う。
秋葉監督は教え子の活躍について、「うれしいですよね」と本音を明かしつつも、「彼の良さや怖さ、逆にウィークも知っています」とニヤリ。土居 聖真や國分 伸太郎らも警戒しつつ、「彼らにのびのびやられてしまうと面白くない。われわれのホームなので、彼ら以上のものを出せるようにしたい」と語気を強めた。
清水が“難攻不落”のホームで力強さを見せ、J1復帰の切符をつかみ取るのか。それとも、山形が勢いそのままに6連勝を記録し、プレーオフ出場に向けてひた走るのか。
J1復帰を目指すチームの意地と意地がぶつかる、注目のビッグマッチとなるだろう。
[ 文:榊原 拓海 ]

