10年ぶりとなる開幕2連勝を果たし、2試合連続のホームゲームに挑む千葉。得失点差で首位に立つが、チームに慢心はない。いわき、富山と続けて2-0で下しているが、椿 直起が「2試合とも内容に満足できるものではないから、危機感を持っている」と言えば、小林 慶行監督も「気が緩むほどの結果も出していないし、そんなことは起き得ない」と断言する。
次の相手が山形であることがまた、その気持ちを増幅させる。昨季は開幕戦で逆転負けを喫し、J1昇格プレーオフ進出を懸けて戦った最終節は、0-4の完敗によって昇格の可能性がついえた。小林 慶行監督は「昨季の悔しさは僕自身が一番忘れていない」と語気を強める。また、山形が古巣でもある林 誠道も「大事なのは次」と話すと、山形戦は「死に物狂い」で勝利を目指すと誓った。
対する山形は、千葉を下して進出したプレーオフを勝ち抜けず、今季は優勝を目指してシーズンに入ったものの、開幕2連敗とスタートでつまずいた。渡邉 晋監督は「失った勝点は(残りの)36試合で取り戻すしかない」と先に目を向ける。優勝を目指すチームとして、アウェイでの戦いといえど、3連敗は避けなければならない。
両者ともに昨季の反省から戦術の幅を広げ、パターンを増やして目標を達成しようと試みているが、相手を押し込んで戦うことを理想としていることも共通する。まずはどちらが主導権を握るか。その上でお互いがどんなプレーを見せるのか。それぞれ個の力もJ2屈指であることも含めて、見どころは多い。
まだシーズンは始まったばかりだが、この試合の勝者が今季のJ2を引っ張る存在になり得る。そう言っても過言ではないほど、重要で注目の一戦だ。
[ 文:菊地 正典 ]
