3連勝で自動昇格圏まで勝点4差に迫る徳島は、2連勝中で好調のいわきをホームに迎える。
徳島の特筆すべき選手は、ルーカス バルセロス。明治安田J2第26節・千葉戦で負傷交代を余儀なくされたが、第30節・札幌戦で復帰すると、同試合から4試合連続得点中。その期間で5得点を挙げて自身の得点数を『13』に伸ばし、リーグ得点ランキングでも2位タイに浮上した。その勢いに乗るようにしてチームも3連勝と好調だ。そして、夏場の蒸し暑さに苦戦していたトニー アンデルソンが秋口に差しかかると本領を発揮。今季最多となる4得点で快勝した前節・磐田戦では起点となる役割を果たし、スルーパスから2ゴールを演出した。ルーカス バルセロスとトニー アンデルソンのブラジル国籍コンビから目が離せない。
いわきは個も目立つが、組織的なアグレッシブさで相手を窮地に追い詰める。特に前線からの守備は迫力満点。2トップがパスコースを限定し、中盤と最終ラインが連動しながら相手陣方向へ圧力を掛けて、相手から自由を奪う。そして、高い位置で奪いながら主導権をつかむと、流れの中から脅威を与えるだけではなく、山下 優人のCKやFKをはじめ、五十嵐 聖己のロングスローも含めて、総得点の半数近い得点を決めているセットプレーの機会も増加させていく。
また、いわきは最終ラインの機動力が目立つ。守備時の連動したプレスに加え、攻撃時にはボールを保持すると3バック全員が運ぶドリブルも積極的に織り交ぜることが可能。また右CBで起用されている、徳島県出身で徳島のアカデミー育ちの石田 侑資も存在感を放っている。
一戦一戦が決勝戦のようなシーズン最終盤。勝ち続けるのは徳島か、それともいわきか。
[ 文:柏原 敏 ]


