今節、山口のホーム・維新みらいふスタジアムでは、残留圏まで3ポイント差の18位・山口と、J1昇格プレーオフ圏まで1ポイント差の7位・磐田が激突する。目指す場所は違えど、そこにたどり着くためには、もう1つも負けられない両者の意地と意地がぶつかる戦いだ。
前節を振り返ると、山口は17位・熊本との残留争い直接対決に臨み、1-0で勝利して今季初の2連勝を達成した。試合後に中山 元気監督が「熊本のパスワークを封じるために、しっかり相手コートで自分たちの時間を多く作ることはできた」と振り返ったとおり、ロングボールからのセカンドボール回収と、強度の高い前線からのアプローチを徹底した。
山口は前々節・富山戦でも、相手の良さを消すことに徹して勝利をもぎ取っている。中山 元気監督が好調の磐田をどう分析し、相手の特長をどう捉えた上で、どのような戦術的対策を施すのかに注目したい。
一方の磐田は前節、J1昇格を争う2位・長崎との直接対決に臨み、こちらも1-0で勝利した。今季初めて3バックの布陣でスタートした試合を振り返って、安間 貴義監督は「少し配置を変えた中で、スタートから出た選手がそれぞれの居場所で、それぞれの仕事を本当に積極的にこなしてくれたことが勝利につながった」と話した。長崎と同様に3バックで戦う山口を相手に、磐田がどのような布陣で臨むのか、また誰を起用して山口の守備を崩しにかかるのかも注目したい。
磐田は16戦負けなしで突き進んでいた長崎を止めた勢いを、この山口戦に持ち込みたいところだ。ただ、両者の過去の対戦成績を見ると、山口が3勝、磐田が1勝、引き分けが3回で、山口が勝ち越している。磐田がそのデータを覆すのか、それとも山口がホームの大声援をバックに3連勝を達成するのか。目が離せない一戦だ。
[ 文:田辺 久豊 ]


