ホームの鳥栖は前節、アウェイで藤枝と対戦。明治安田J1昇格プレーオフ進出のために勝利が必要な状況だったが、得点を奪えずに試合が進行。勝点1で残留が確定する藤枝が徐々に後ろへ重心を傾けていく。残留のためになりふり構わぬ姿勢を見せる藤枝を打ち破るほどの迫力は最後まで発揮できず、スコアレスドローで終了。1試合を残して、1年でのJ1復帰の可能性が消滅した。
対する磐田は前節、ホームで山形と対戦。逆転でのプレーオフ進出のために勝利が必要となる中、9分に先制を許して苦しい展開に。そのまま1点ビハインドで迎えた終盤にマテウス ペイショットのゴールで同点に追いつく。しかし、その6分後に再び山形にリードを奪われ、試合はアディショナルタイムに突入。敗戦がチラつく中、終了間際にヤン ファンデンベルフが頭で押し込み、土壇場で追いついて勝点1をもぎ取った。
引き分けでも6位浮上の可能性はあるものの、その場合は仙台が5点差以上で敗れることが条件となる。現実的に、逆転でのプレーオフ進出のためには勝利が“絶対条件”と言っていいだろう。しかし、シーズン終盤でのアウェイ・鳥栖戦は、磐田にとって負の歴史が刻まれる環境でもある。2013年のJ1第31節では0-1で敗れ、クラブ史上初のJ2降格が決定。残留を懸けて臨んだ昨季のJ1最終節でも0-3で敗戦し、J2降格の憂き目を味わった。勝利が求められる中、今度こそ勝利を収めて負の歴史に終止符を打ちたいところだ。
昇格の可能性はなくなったが、最終節を勝利で飾りたいのは鳥栖も同じ。どんな結末が待っているのか、注目の戦いだ。
[ 文:杉山 文宣 ]
