横浜FCは前節・相模原戦で、0-2から怒とうの4ゴールを決め、逆転勝利を収めた。しかし、内容としては「最低の前半」と須藤 大輔監督が酷評したとおり、単調な横パスで相手のハイプレスの餌食となり、前半で2失点。後半はロングボールを活用したパワープレーが実って勝利という結果を得たが、“ボールを動かし、主導権を握る”サッカーを体現できたわけではない。
とはいえ、「僕たち選手はやっぱり勝ちたい」と山田 康太が素直な気持ちをこぼすように、欲しいのはやはり目に見える結果。そこで、自信を得た上で理想を追い求めようという方向性が、ようやくチームとして固まりつつある。前節で見せることができた“プランB”の引き出しも大事にしながら、今節はEAST-Aグループで上位につける湘南に向かっていく。
一方の湘南は、昨季までの体制で積み上げてきたポゼッションへのこだわりと、今季就任した長澤 徹新監督の下で高めている速攻の質を組み合わせながら、新たな“湘南スタイル”の構築に取り組んでいる。
決してすべてがうまくいっているわけではないが、試行錯誤しながらも勝負にこだわり、7試合で5勝。90分での敗戦は開幕戦の1試合のみにとどめている。
特筆すべき点は、各試合でヒーローが入れ替わり、どのポジションからも得点を奪えるチーム作りができ始めていること。好調をそのままに、昨季敗戦を喫したニッパツ三ツ沢球技場での“リベンジマッチ”を制することができるか。
意地とプライドがぶつかり合う“神奈川ダービー”を制するのは、どちらのチームか。
[ 文:青木 ひかる ]
