ホームの山口は、PK勝ちも含めて現在3連勝中と波に乗っている。前節の北九州との“関門海峡ダービー”は序盤に失点を喫したものの、藤岡 浩介のミドルシュートと、中島 賢星のヘディングゴールで前半のうちに逆転。後半に追いつかれてPK戦までもつれ込んだ熱戦だったが、公式戦初出場のGK遠藤 雅己が8人目のキックを止める劇的な幕切れで勝点2をつかみ取った。
小田切 道治監督が「苦しい時間帯にギアを入れ直せるようになったのは選手の成長」と語るとおり、第10節・大分戦から2戦連続で逆転勝利を挙げた中でチームに自信が芽生えている。4連勝を狙う今節は、アグレッシブなスタイルを維持しながらも、直近の試合で続いている失点を食い止められるかに注目だ。
対する琉球は、前節・大分戦でPK戦の末に勝利を収め、連敗を『4』で止めた。6試合ぶりに先発に復帰したGK佐藤 久弥がビッグセーブを連発して90分間を無失点でしのぎ切り、PK戦でも1本止めて勝利に導いた。
平川 忠亮監督が「全員で体を張って無失点で終えられたことは前進」と評したように、守備の安定感を取り戻したことは好材料だ。課題はここ5戦でわずか1得点という攻撃面。今節は、大分戦で今季初出場となった庵原 篤人のスピードや、石浦 大雅の創造性を生かし、いかに山口の守備網を崩してゴールを奪えるかがポイントになるだろう。
両者の前回対戦は、1-1で90分を終えてPK戦の末に山口が勝利。前回は激しい主導権争いが繰り広げられたが、今回も同様の展開になりそうだ。連戦による疲労を考慮した選手起用や交代策も勝敗を大きく左右する要素となる。
[ 文:田辺 久豊 ]


