今節は直近のリーグ戦から中2日のゲーム。ともにターンオーバーをして、リーグ戦では出番が少ない選手が中心のメンバー構成で戦う可能性が高い。しかし、今節での勝利は今大会でのグループステージ突破のためだけではなく、リーグ戦の苦しい流れを変えるエネルギーにもなるはず。両チームにとって大事な一戦だ。
同カードは今季ここまで2試合行われており、リーグ開幕戦では1-1のドロー。ルヴァンカップDグループ第3節では磐田がホームで1-0の勝利を収め、磐田が優勢の格好。今季3試合目はどちらが勝点3を手にするのか。
リーグ戦の状況を得点数と失点数だけで見ると、福岡が4得点6失点、磐田が9得点12失点。福岡が攻撃面、磐田が守備面で課題を抱えているように見える。ただし、ルヴァンカップでの数値を見ると福岡が2得点4失点、磐田が1得点1失点と、リーグ戦とは逆の状況。選手構成がリーグ戦とは異なるための違いではあるだろうが、攻守においての重心の掛け方に注目するのも面白そうだ。
ターンオーバーを敷く可能性が高いと予測されるゲームとしては、リーグ戦での出番が限られている若手選手も注目ポイントの1つになる。福岡は対人守備と左足での配球が魅力のボランチ・森山 公弥、ドリブル突破が武器のサイドハーフ・北島 祐二というアカデミー育ちの2選手に、高さとスピード、フィード能力を備える今季大卒加入のCB井上 聖也らの積極的なプレーに期待したいところ。
磐田では、ドリブルを交えながらの推進力が魅力の吉長 真優と、高いキック精度をセットプレーや展開力で生かす清田 奈央弥あたりの、ハツラツとしたプレーに注目だ。
勝利のカギを握るという点で見ればFWにも視線は行くだろう。福岡では磐田が古巣となるルキアンの出場があるかどうかが気になる点だ。直近のJ1第8節・広島戦で先発し、65分間プレーしたことを考えれば、途中出場の可能性が高いか。昨季のJ2得点王として加入したブラジル国籍ストライカーは今季ここまでゴールを挙げられていない。ホームで、しかも古巣相手に今季自身初ゴールを挙げることができれば、一気に波に乗れるだろう。得点力不足に陥っているチームにとっても非常にポジティブな要素となるだろう。
もう1人注目選手を挙げるなら、16日で36歳を迎える福岡のバンディエラ・城後 寿。ルヴァンカップDグループ第1節・湘南戦では、負けている状況で意地の一発を決めている。リーグ戦での苦境脱出のきっかけとなるかもしれない勝利のために、大いに燃えるベテランのプレーに注目したい。
磐田では、福岡とのリーグ開幕戦で貴重な同点ゴールを決めたジャーメイン 良のプレーに期待。福岡に対する相性の良さを感じているだろうし、リーグ戦での定位置確保に向けて一発を狙うだろう。
いまのチーム状況を好転させるきっかけになり得る勝利を手にするのは福岡か、磐田か。
[ 文:島田 徹 ]


